今回は7月7日より導入された新基準「LT3.0プラス」に対応したパチンコ新台6機種を、「導入後評価」の総合点によるランキング形式で紹介したいと思います。はたして導入後、最も支持されている機種はどれなのか!?
■対象機種
「e東京リベンジャーズ」(サミー)
「eフィーバー炎炎ノ消防隊2 シンラver.」(SANKYO)
「eフィーバー炎炎ノ消防隊2 紅丸ver.」(SANKYO)
「e犬夜叉3.0」(ディ・ライト)
「e 一方通行(アクセラレータ) とある魔術の禁書目録」(JFJ)
「e冒険島」(三洋物産)
※「AIレビュー」とは、その機種におけるネット上の評価・コメントを拾い集めて点数化したもの。ポジティブな声が多ければ点数は高くなり、逆にネガティブな声が多ければ低くなる傾向になっています。あくまでも忖度無しのユーザーの声が点数に反映されますから、「点数が高い=ユーザーの評判が良い」「点数が低い=ユーザーの評判が悪い」と思ってください。「演出」「スペック」「出玉性能」「ゲーム性」「ファン満足度」の各5項目100点満点で採点し、最終的に総合点も100点満点で採点しています。
パチンコ
1位(→) 「e東京リベンジャーズ」(サミー)
総合68点
演出55点・スペック88点・出玉性能75点・ゲーム性45点・ファン満足度70点
「東京リベンジャーズ」という強力なIP、本機のために開発された専用の新筐体「纏」の採用、何より新たな内規「LT3.0プラス」のポテンシャルを最大限に引き出すとされたスペックは、導入前から「覇権台」の最有力候補として大きな注目を集めていた。
しかし、スペックや出玉性能が十分に評価されている一方、通常時とST中ともに「演出がつまらない」という声が非常に多い。通常時のゲーム性が著しく単調で「先バレ」カスタム待ちの作業。ST中も先読みカスタム「熱」にして先読みがきてもハズレが多発するなど、とにかく演出バランスに対する批判が多くなっている。
今後も導入前に期待された「覇権台」としての地位を築けるかは、演出面の低評価を補ってあまりあるスペックだと評価されるかにかかっていそうだ。バランスの取れたスペック1点だけをとってもある程度の支持を得られそうだ。
2位(↑) 「eフィーバー炎炎ノ消防隊2 紅丸ver.」(SANKYO)
総合58点
演出60点・スペック40点・出玉性能70点・ゲーム性65点・ファン満足度35点
『シンラver.』と比べて出玉性能などは評価されている。1番の要因は、「一撃1万発は余裕」「一撃3万発も見た」というほど「超炎上BURST」の出玉性能が圧倒的で、図柄揃い約1/399もやむなしという納得感だろう。
演出バランスに関しては「ガセが多すぎる」や「SANKYOのダメな所を詰め込んだような台」という批判もみられるのと、その荒さから幅広い層のユーザーからの支持は得られないだろうが、まさに唯一無二である「超炎上BURST」の性能で、一部のヘビーユーザーからは絶大な支持を受けそうだ。
3位(↓) 「e冒険島」(三洋物産)
総合55点
演出65点・スペック85点・出玉性能70点・ゲーム性60点・ファン満足度40点
ユーザーからは極めて両極端な評価を受けている。大当り確率約1/155という大当り確率とは裏腹に、初当り後のRUSH突入率25.9%にユーザーの不満が集中。LTを勝ち取れないでいると、単なる確率の問題ではなく、プレイヤー心理において乗り越えがたい壁として認識されている。革新的な「2回転落」システムと爆発的な出玉ポテンシャルも一定の評価はされており、スペック項目も高得点を記録している。
事前プロモーションで形成された「高い出玉性能を持つ爽快なマシン」というイメージと、実際の遊技で体験する厳しい現実との間に大きな隔たりも存在し、これにより「PV詐欺」という痛烈な批判も生まれている。本機固有のスペック的な厳しさは、ホール側の厳しい釘調整によってもさらに悪化しており、これにより多くのユーザーがスペックを正当に評価する以前の段階で遊技を断念せざるを得ない状況に陥っている。この辺りは、導入台数の少なさによる扱いの悪さも影響していそうだ。
4位(→) 「eフィーバー炎炎ノ消防隊2 シンラver.」(SANKYO)
総合35点
演出55点・スペック20点・出玉性能45点・ゲーム性25点・ファン満足度30点
『紅丸ver.』と比べると、継続率を重視した比較的安定志向のスペックと位置付けられていた。しかし図柄揃い確率約1/399という初当りは、ユーザーから「虚無」と評されるほど長く苦痛で、投資効率が悪いと評価。通常時があまりにも過酷であるため、本機の最大の見せ場である「炎上バトルモード」も魅力を失ってしまっている。演出や出玉性能は一定の評価がされているが、出玉は「超炎上BURST」依存の傾向が強い。結果として『紅丸ver.』に比べて出玉の魅力も薄い名がら荒いという評価に落ち着いており、2スペック同時導入のメリットを活かせていない。せめて図柄揃い確率はバージョンによって変えておくべきだったか。
5位(↓) 「e犬夜叉3.0」(ディ・ライト)
総合29点
演出25点・スペック65点・出玉性能30点・ゲーム性10点・ファン満足度15点
ユーザーからの批判は、通常時のゲーム性に集中している。「左が絶望的に面白くない」「大当り確率0%に調整して座らせればいい拷問器具になりそう」といった辛辣なコメントは、単なる「当りにくい」という不満を超え、遊技そのものが苦痛であるという認識を示唆している。
LT「ブッた斬りRUSH」という強力なスペックは、あくまでも理論上の魅力に過ぎず、その入り口である約1/399という重い大当り確率と、それを乗り越えても約48.5%で通常時に戻されるという仕様が、プレイヤーの期待感を大きく削いでいる。結果として、多くのユーザーは本機の最大の魅力であるLTを体験することなく、単調な通常時を延々と消化させられるというネガティブな体験のみが強く記憶に残ることとなっている。通常時の革新的なLT突入のCZ「奈落探索モード」も、突破が現実的でない、単なるオマケ程度と好意的な意見はほとんどみられなかった。
6位(→) 「e 一方通行(アクセラレータ) とある魔術の禁書目録」(JFJ)
総合28点
演出45点・スペック20点・出玉性能35点・ゲーム性15点・ファン満足度25点
低評価の根源は、高リターンを得るためにプレイヤーに課せられる、あまりにも過酷なハードルにある。図柄揃い確率1/539という極端に重い初当り確率と、そこから約50%→約60%という関門を突破しなければ到達できないLTという構造は、多くのユーザーにとって非常に厳しいと認識されている。
図柄揃いが重すぎるがゆえに「1000回転回して先バレすら一度も鳴らず」、「パチンコ屋でネットフリックスを見ていただけ」という報告は、本機の虚無感を如実に表している。
結果としてシリーズのファン層さえも遠ざける結果を招いており、成功した革新というよりは、むしろ「やってはいけない設計」の教訓として記憶されるべき一台といえる。
総評
導入前評価の1位は「e東京リベンジャーズ」、次いで「eフィーバー炎炎ノ消防隊2 紅丸ver.」となった。どちらも導入前の期待度が高く、導入台数の多さもトップ2の機種であり、期待通りの評価と言えるか。「東リベ」と「紅丸ver」ともにスペックは別方向であり、今後はどちらがより人気を維持していくのかにも注目したい。
©和久井健/講談社 ©和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
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©大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課
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©2017 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX Ⅲ
©2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T