直近7年間で7店舗が閉鎖されて残るパチンコ店は7軒まで減少する、「スターダスト」の奮起に期待したい【パチンコ狂の詩】

「山形屋興業」グループは東京都を中心にパチンコホールを展開するチェーン企業である。経営店舗は「スターダスト」などの屋号を冠しており計7店舗を営業中だ。

その内訳は東京都(5店舗)と千葉県(2店舗)で、1店舗あたりの平均設置台数は435台。駅前立地型の小中規模ホールが多い構成といえるだろう。

そんな中、東京都江東区に位置する『門前仲町スターダスト』が旗艦店舗の一つとなっている。インパクトのある外観やカーブの効いたエスカレーターなどを用いた店内は非常に特徴的であり、業界内にも同店のファンは少なくない。

なお、そんな『門前仲町スターダスト』を筆頭に、長らく通常貸玉のみで営業してきた店舗が大半だったことも同グループを語る上で欠かせない要素だった。2020年以前には1円パチンコなどを導入する店舗は1軒もみられなかったものだ。

しかしながらコロナ禍以降に集客面で苦慮したのか、その後は順次各店へ「低貸玉コーナー」の導入を行っている。それと同時に、既存店の整理も進んでいた。

■2018年以降の山形屋興業グループにおける閉鎖ホール一覧

オープン時期 区分 店舗名 住所 パチンコ スロット 総台数
2018年12月 閉店 大久保スターダスト 東京都新宿区 304台 120台 424台
2019年11月 閉店 西船スターダストⅡ 千葉県船橋市 0台 155台 155台
2021年1月 閉店 高円寺スターダスト 東京都杉並区 250台 79台 329台
2021年12月 閉店 東西線 千葉県市川市 210台 116台 326台
2022年10月 閉店 ミラージュ アネックス 千葉県船橋市 0台 162台 162台
2023年8月 閉店 押上スターダスト 東京都墨田区 199台 119台 318台
2024年8月 閉店 浅草橋スターダスト 東京都台東区 97台 78台 175台

上記を見ても分かる通り、2018年末に『大久保スターダスト』を閉鎖して以降は、ほぼ毎年1軒のペースで既存店の閉店が続いている。

先日8月末には東京都台東区で営業してきた『浅草橋スターダスト』が閉店したばかりであり、これにて通常貸玉のみで営業している既存店は無くなった。

直近7年間で7店舗が閉鎖されていて、残る経営ホール数はちょうど半分に。こうした知名度の高い企業グループが事業規模を縮小している状況は、ファンにとっても寂しい限りだ。既存ホールの奮起に期待したい。

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