パチンコ業界は「高単価遊技機」中心の開発や設置に邁進し過ぎではないか【寄稿コラム】

サラリーマンの給与賃上げ率はインフレが続いていることもあり、昨年に引き続き5%程度の上昇と予想されている。大企業やインバウンドで人手が不足している小売りや飲食業などの業種が中心のようだ。

ホール企業はコロナ以降厳しい状況が続いおり、以前のように景気が良い賃上げ報道は多くない。それでもサラリーマンの収入が増え、娯楽に使えるお金が増えればホール売上の増加に望みが出るのだが、社会保険料の増額が待ち構えており、手取りが増えない状況を作り出している。

今年は社会保険制度の大きな転換点を迎えることから、平均保険料率が現在より約10%上昇する可能性があると聞く。この「ステルス増税」と呼ばれる社会保険料の増額は気づきにくいため話題にもなりにくい。結果として、サラリーマンの小遣いは年々減少傾向となっており、自分への投資や趣味にあてる金額を減少させざるを得なくなっている。

そんな状況でもパチンコ業界は高単価遊技機中心の開発や設置に邁進し、少なくなった娯楽費を一気に徴収しようする。まるで漁獲量が少なくなった漁場から最後の一匹まで取りつくさんとするばかりに。

せめてもう少し遊ばせてあげることが出来る環境を作り出せないものだろうか。

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