新潟県と東京都でパチンコホールを経営していた光商事と、そのグループ会社の東英ハウジングが、6月25日に新潟地方裁判所長岡支部から破産手続き開始の決定を受けていたことがわかった。複数の信用調査機関が報じている。負債額は2社合計で約10億円。
光商事はパチンコ店を目的として1962年創業。愛知県豊橋市で法人改組され、その後に新潟県柏崎市に出店し、実質本店を柏崎市に移転した。東京都内にも出店するなど業容を拡大し、2002年8月期の年収入高は約59億円を計上していた。
しかし規制強化や競合により不採算となり、店舗の閉店を進め、社有の店舗は賃貸不動産として利用するなど合理化を図り、2021年には『夢パラダイス』（新潟県柏崎市）を閉店してパチンコ事業から撤退。また、ゲームセンター「レトロ想い出広場」や複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間柏崎店」をオープンし業態を転換したものの、いずれも2024年に閉店している。
過去からの借入金は多額で、資産の一部を売却するなど借入金の削減を進めてきたが先行きの見通しが立たず、今回の措置に至った。
帝国データバンクによると負債は光商事が約6億3000万円、東英ハウジングが約3億7000万円。
