複数のトランプ関連本を読んで共通して書かれていたことは、アメリカが幸福な国ならトランプを大統領に選んだりしない、絶望している国だから選んだのだ、ということ。
就任100日の演説を視聴し、自画自賛するトランプ大統領に熱狂する支持者たちの様子に強烈な違和感を覚えるが、これまでの政治家やエリートたちにクソ喰らえと言っているのだと理解すればさもありなん。
つまりトランプは原因ではなく結果であり、病因ではなく症状なのだ。このままトランプが退いても次のトランプが出てくるのが今のアメリカという現象。
それにしても経済不調の責任はすべて前政権にあるという豪語には驚く。原因と結果の法則が音を立てて崩れ去る。原因を特定できれば何らか対処できるが、原因が分からずあるいは複数ある場合には対処の仕方も分からない。良かれと思ったことが最悪の結果をもたらすことも。
業績低迷から抜け出せない、資金繰りに窮す、社員が辞めてしまう・・・日々様々な目にしたくない現象が現出するが、対処の仕方が分からないので途方に暮れるしかない。
データを分析し仮説の検証を繰り返す。仮にうまくいってもそれも仮説に過ぎないあやふやさ。遊技機の開発も。休むことはできない。
※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋