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8月のお盆前、東京・福生で開催された「福生七夕まつり」を訪れました。JR福生駅前を中心に3日間にわたって開催された同イベントには、筆者が普段から足を運んでいる「ゲームセンタータンポポ」も露店を出店。いつものようにレトロ台を打つためタンポポを訪れた筆者も、せっかくなので露店の様子をのぞいてみることにしました。
露店では、店舗オーナーの「ひげ紳士さん」をはじめとするスタッフが綿あめを販売。その傍らには、昔懐かしいパチンコ機が4台並べられていました。いずれも普通機で、中には木製筐体のものも。正確な年代は分かりませんが、1960年代付近と思われる遊技台も2台ほどありました。筆者自身、この年代の普通機には詳しくありませんが、いずれも今となってはなかなかお目にかかれない希少な台であることは間違いないでしょう。
もちろん、これらのパチンコ機は実際に遊ぶことができます。料金は200円で10玉。4台の中から好きな台を選び、10玉を打って役物への入賞を目指します。そして入賞した場所によって、景品としてもらえる飴玉の数が変わるという仕組みです。入賞箇所によっては5個、10個と増え、入賞できなかった場合でも最低3個はもらえる様子。どこか昔の縁日を思わせる遊び方です。
筆者も綿あめを購入して挑戦してみたところ、無事に役物へ入賞。飴玉を5個もらうことができました。
何より印象的だったのは、子どもたちが楽しそうにパチンコを体験していたことです。おそらく初めてパチンコに触れる子も多かったのでしょう。福生は米軍の「横田基地」のお膝元という土地柄もあり、基地関係者と思われる方々が物珍しそうにハンドルを握る姿も見られました。そんな来場者一人ひとりに寄り添いながら、遊技する様子を見守るひげ紳士さんの姿も印象に残りました。
そして、この取り組みには続きがありました。
以下は未確認ではありますが、露店で綿あめを購入して普通機を体験すると、タンポポで1時間遊べる券がもらえたようです。当日の夕方にタンポポを訪れると、普段ではなかなか見られないほど大勢の子どもたちがレトロ台を楽しんでいました。中には保護者と一緒になって遊技する姿もあり、店内はいつもとは少し違った雰囲気に包まれていました。
普段のタンポポでは、土日祝日であっても子どもたちが遊技する姿を目にする機会はほとんどありません。ごく稀に保護者と一緒に遊んでいる姿を見る程度です。昨年の露店の状況を筆者は確認していませんが、もしかすると同じような取り組みが行われていたのかもしれません。
こうした取り組みについてはさまざまな意見があるでしょう。ただ、ゲームセンターという環境で、これまでパチンコに触れたことのない人たちに昔の遊技機を体験してもらうという試みは、パチンコという遊びそのものを知ってもらう意味で興味深いものだと感じました。
近年、パチンコ業界では新規ユーザーの獲得を目的としたイベントや取り組みが数多く行われています。筆者もそうしたイベントに参加し、その様子を見てきました。
しかし、これまでパチンコを経験したことのない人にとって、いきなり通常営業のパチンコホールへ足を運ぶことは、決してハードルが低いとはいえません。お金を使って遊技する以上、どうしてもギャンブルというイメージが先に立ち、「興味はあるけれど入りづらい」と感じる人もいるでしょう。
その点、タンポポのようなゲームセンターであれば、比較的少ない予算で気軽に遊技機に触れることができます。玉を打ち、役物に入賞させる。あるいは大当りを目指して遊ぶ。まずはそうしたパチンコ・パチスロの基本的な仕組みや面白さを知ってもらうところから始めるという方法もあるのではないでしょうか。
すぐにパチンコ・パチスロ人口の増加につながるような取り組みではないかもしれません。それでも、まずは遊技機に触れてもらい、「パチンコってこういうものなのか」「意外と面白い」と感じてもらう。そうした小さな接点を一つずつ増やしていくことも、新たなファンを生み出すためには大切なのではないか。福生の七夕まつりで楽しそうにレトロ台を打つ人たちを見ながら、そんなことを感じました。
(文:ヨッツマングローブ)
