パチンコホールが「サードプレイス」になるためには【パチンコは生活の句読点!】

パチンコホール店内イメージ

皆さんは「サードプレイス」をご存じでしょうか。

自宅を「ファーストプレイス」、職場や学校を「セカンドプレイス」とするならば、サードプレイスとは、そのどちらでもない「第三の居場所」のことです。そこでは仕事や家庭の役割、利害関係から解放され、一個人として気兼ねなくくつろぐことができます。その特徴は、誰でも自由に出入りでき、気軽に立ち寄れる点にあります。そして何より、人柄や雰囲気が重視されます。

代表的な例としては、某アメリカのカフェチェーン店、図書館などの公共施設、コロナ禍で注目を集めたコワーキングスペース、地域のコミュニティカフェ、子どもたちの居場所づくり施設などが挙げられます。

サードプレイスのメリットは、家庭や職場から離れた場所でストレスを解放し、他者とのコミュニケーションを深めやすい点です。それにより生産性が向上したり、優秀な人材との出会いが生まれたりする可能性もあります。

一方、デメリットもあります。勤怠管理や人事評価が難しく、セキュリティ面も弱くなりやすいことです。会社組織とは異なり、分散した個人同士の集まりであるため、上司・部下の関係がなく、情報漏洩や不正アクセスのリスクにも注意が必要です。

では、パチンコ店はサードプレイスになり得るのでしょうか。

現在、試験的にその方向性を模索しているあるパチンコ店(法人)では、なかなか上手くいっていないようです。パチンコ店の敷居の高さやコンセプトのずれが原因かもしれません。私は個人的に、「ゲームセンタータンポポ」がサードプレイスとして成立し得る空間ではないかと考えています。理由は以下の通りです。

・現在のパチンコ店では満足できない人が、昔ながらのパチンコ・パチスロを楽しめる
・今どきのパチンコ店では味わえない丁寧な接客・コミュニケーションがある
・大当りや連チャンの喜びを、従業員さんと一緒に共有できる

実際に同店は以前、テレビの公共放送でドキュメンタリー番組にも取り上げられました。私自身もよく足を運んでいますが、目的は勝ち負けではなく「楽しむこと」と「従業員さんたちとの交流」です。

近年はホール内の簡素化が進み、巡回する従業員さんの姿も減り、大当りしても声をかけてくれる機会がほとんどなくなりました。しかし「タンポポ」では、昔のパチンコホールが賑やかだった頃の雰囲気を再現しており、現在のパチンコ店との明確な差別化に成功しています。これこそが、サードプレイスとして十分に機能する理由だと思います。

では、現在のパチンコ店がサードプレイス化するためには、何が必要なのでしょうか。

極論を言えば、「デジタルよりもアナログ」を重視すべきだと考えます。現在、多くの大型店は1店舗あたり約1000台規模で、館内も広く、自動化が進んだ結果、従業員1人あたりの担当台数が非常に多くなっています。これでは利用者が「第三の居場所」と感じるのは難しいでしょう。

結局のところ、パチンコ的なサードプレイスを成功させる鍵は、「空間と人」にあると思います。利用者との「共感と共鳴」を大切にした空間づくりが、今後ますます重要になるのではないでしょうか。

(文:ヨッツマングローブ)

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