新機種についてネット上の評価を拾い集め点数化した「AIレビュー」についてのコラムをお届けします。
「AIレビュー」とは、その機種におけるネット上の評価・コメントを拾い集めて点数化したもの。ポジティブな声が多ければ点数は高くなり、逆にネガティブな声が多ければ低くなる傾向になっています。あくまでも忖度無しのユーザーの声が点数に反映されますから、「点数が高い=ユーザーの評判が良い」「点数が低い=ユーザーの評判が悪い」と思ってください。
「演出」「スペック」「出玉性能」「ゲーム性」「ファン満足度」の各5項目100点満点で採点し、最終的に総合点も100点満点で採点しています。打つ前の指針になるかなと思っています。
今回は4月21日より導入される新台を「導入前評価」の総合点によるランキング形式で紹介したいと思います。今回はパチンコ3機種、パチスロ3機種が対象となっています。
AIレビューの点数や詳細なポジティブ・ネガティブ意見は新台ページからも確認できますので、ぜひ見てください。
パチンコ
1位 Pゾンビランドサガ(サミー)
総合80点
演出82点・スペック88点・出玉性能73点・ゲーム性78点・ファン満足度89点
大当り確率約1/159.8というライトミドルスペックの遊びやすさと、LT「七福ヘドバンRUSH」突入時の継続率約89.4%、ALL10Rという高い出玉性能への強い期待感が、導入前評価において多数を占めていた。特に現行の他機種と比較して「これくらいの確率がちょうどいい」「神スペックだと思う」といった、スペック設計そのものを高く評価する声が目立った。また、人気アニメ「ゾンビランドサガ」という強力なIPの魅力が、特に原作ファンからの期待感を高めている。公式PVや試打動画においても、キャラクターや楽曲、世界観の再現に力が入れられている様子がうかがえ、ファン層の満足度向上への期待が見て取れる。
懸念材料としては、LTに至るまでのRUSH(サガRUSH、サガRUSH LTチャンス)における出玉振り分けにおいて、10R比率が段階的に上昇する設計のため、初期段階での出玉の伸び悩みや、実質出玉なしの大当りの存在が指摘されている。そのハードルの高さが実際にプレイヤーにどう受け止められるかが未知数である。
より頻繁なRUSH突入のチャンス(1/160)と、夢のある大きな出玉の両方を求めるプレイヤー心理に合致する設計と言えるかもしれない。しかし、この多段階RUSHシステムは期待感を煽る一方で、プレイヤーが初期段階で足踏みする状況が続いた場合、不満につながるリスクがある。これらの昇格確率や、各段階での報酬(出玉性能)のバランスが、長期的な稼働におけるユーザー満足度を決定づける重要な要素となりそうだ。
2位 P痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(藤商事)
総合72点
演出78点・スペック68点・出玉性能75点・ゲーム性76点・ファン満足度65点
「防振り」というコンテンツ自体の人気が非常に高く、原作ファンからの注目を集めている。LT性能は現行機の中でもトップクラスであり、一撃性を求めるユーザー層から期待されている。業界初とされる「出玉とリンクしたLT突入ジャッジ」も、これまでにないゲーム性として関心を集めている。懸念としては、図柄揃い確率1/399.6とLT突入条件の特殊さ、右打ち中の出玉が3回の大当り合算値である点など、スペックの理解が難しいと感じるユーザーが存在している点だ。人気IPと革新的なLT突入システムへの期待が牽引する一方で、スペックの複雑さやメーカーへの信頼度(過去の人気シリーズ(地獄少女、リングなど)の復刻を望む意見も見られ、現行路線への不満がうかがえる)、LT市場の現状といった懸念材料も無視できない状況にある。特に「出玉連動型LTジャッジ」がユーザーに受け入れられるかどうかが、導入後の評価を左右する最大の焦点となるだろうと考えられる。
3位 e東京喰種(ビスティ)
総合58点
演出60点・スペック45点・出玉性能70点・ゲーム性55点・ファン満足度60点
話題度でいえばダントツ1位と思われるが、AI評価は期待と不安が入り混じった結果に。ユーザーの期待感を牽引しているのは、主にLT「HYPER喰種RUSH」突入時の極めて高い出玉性能(大当たり時最低3000個以上)への魅力と、「東京喰種」という強力なコンテンツそのものへの関心である。一方で、通常時の大当たり確率の重さ(約1/399.9)、LTへの突入・継続条件の厳しさ、非突入時の時短非搭載といった過酷なスペックに対する不安が強い。加えて、物理的な役物デザインに対する批判とオリジナリティの欠如への指摘、そして同メーカーグループが近年リリースした類似の高スペックLT機の実績に対する懐疑的な見方が、否定的な評価の背景にある。
スペックは45点と低評価であり、ユーザーからは明確に「激荒スペック」と評価されている。ただ、出玉性能は現行市場でもトップクラスであり、リスクを許容するプレイヤー層を引きつけ、強力なIPと相まって導入初期には一定の稼働が見込まれると予想されている。しかしながら過酷なスペックに起因するプレイヤーの早期離脱、そして類似機種の乱立による市場飽和と短命化の危険性も指摘されている。結論として市場での成功は、導入初期に体験される大量出玉獲得の頻度と可視性が、導入前の否定的な意見を克服できるかどうかにかかっており、導入直後の稼働状況がその最終的な市場での軌道を決定づける上で極めて重要になりそうだ。
パチスロ
1位 スマスロ アイドルマスター ミリオンライブ! ネクストプロローグ(山佐ネクスト)
総合73点
演出90点・スペック55点・出玉性能65点・ゲーム性70点・ファン満足度92点
強力なIPの魅力を前面に押し出し、リアルボーナスと連鎖する「ミリオンシステム」という意欲的なゲーム性を搭載した〝ユニークなポジショニングのスマスロ機〟であると評価されている。演出面とファン満足度に対する期待は極めて高く、総合点を大きく押し上げている。しかし、その成功には、現行市場のトレンドから大きく外れた低純増A+ATスペックという、大きな挑戦とリスクを伴うとされている。AT中の出玉増加速度への懸念は根強く、出玉性能がボーナス連鎖システム「ミリオンセブンチャンス」の成功に大きく依存する点は、安定性への不安を抱かせる。総じて、本機は「アイドルマスター ミリオンライブ!」という強力な武器と、斬新なゲームシステムというポテンシャルを持つ一方で、スペック面での大きな懸念を抱えている。市場では高速AT機が主流である中、A+ATタイプのスマスロが受け入れられるかが未知数だ。
①「ボーナス・MSCループの体感頻度と報酬」→プレイヤーがMSC中のボーナス(約1/5)を「引ける」と感じられ、ループが継続した際の報酬(ありがとう!蓄積、上位AT移行)に納得感があるか。
②「上位ATのアクセス性とインパクト」→上位ATへの到達が現実的であり、その性能が期待に見合うものか。
③「低純増ATの受容性」→演出、ボーナス、MSCといった他の要素が、AT中の低純増感を補って余りある魅力と遊技体験を提供できるか。
特に本機が市場で成功を収めるための鍵は、上記3つの点が受け入れられるかにありそうだ。
2位 L麻雀物語(オリンピアエステート)
総合72点
演出80点・スペック65点・出玉性能75点・ゲーム性78点・ファン満足度70点
強力コンテンツである「麻雀物語」シリーズ最新作としてのブランド力、風上三姉妹を中心としたキャラクター人気、そして最上位特化ゾーン「真紅無双」が持つ圧倒的な出玉ポテンシャルへ特に期待が寄せられている。特に期待枚数約3400枚という「真紅無双」の性能は、スマスロユーザー層の射幸心を強く刺激する要素となっているようだ。一方で、設定1の初当り合算確率約1/354というハードルの高さ、そこからAT「麻雀闘牌」への突入率が50%である点からくる投資リスクの高さ、そして過去のシリーズ作品(特に『3』以降)に対する一部ファンの根強い不信感が主な懸念材料として挙げられている。総合的に見て、コンテンツ力と爆発力への期待が、スペック面の辛さや過去作への懸念をやや上回ると判断され72点となった。ただし、実際の稼働においては、特に低設定域での挙動やAT中のゲーム性のバランスが評価を大きく左右するだろう。現在のスマスロ市場において、ハイリスク・ハイリターン型の機種として位置づけられ、成功には魅力的なゲームループと高い出玉ポテンシャルが、初期のハードル(初当りの重さ、投資リスク)を乗り越え、ユーザーへの稼働意欲を提供できるかにかかっているだろう。
3位 吉宗(サボハニ)
総合68点
演出70点・スペック65点・出玉性能65点・ゲーム性60点・ファン満足度70点
最大の期待要因は、「BB純増7.11枚/G・711枚獲得」「BB中の7揃いによる1G連」という、4号機時代の初代『吉宗』を強く想起させるスペック情報である。特に当時の熱狂を知る多くの古参ファンにとって、非常に魅力的な要素として受け止められている。また、BBの一部で突入し1G連期待度が約95%となる「超BB」や、BB1G連2回で突入し期待枚数約3600枚とされる「裏鷹狩り」といった上位モードの存在が、スマスロならではの爆発力への期待感を生み出している。メーカーが打ち出す「初代完全復活」というキャッチコピーは、過去作(特にRISING)への不満を抱えるユーザーに対し、「今度こそは」という期待を抱かせる力を持っているようだ。
ネガティブ要因としては、711枚BBという高い払い出し性能を実現するためには、その代償として通常時のコイン持ちの悪さや初当り確率の低さといった形でバランスを取る必要があると多くのユーザーが推測している。PV等を見たユーザーからも、「爆発力は間違いないと思うのですがその分吸い込みも激しいと思う」と多数指摘されている。また過去作、特に『吉宗RISING』に対する失敗体験も尾を引いている。そのため、今回の新機種に対しても「本当に面白くなっているのか」「また期待外れに終わるのではないか」という強い懐疑的な視線が向けられている。
BB711枚という高い報酬は、必然的に高いリスク(投資の大きさ、初当たりの重さ)を伴うことが予想されるだけに、この高報酬(BB711枚)に至るまでのプロセスがユーザーにとって納得感のあるバランスに設計されているかどうかに大きく左右されるのは間違いないだろう。
総括
今回の導入前評価では、パチンコでは「Pゾンビランドサガ」、パチスロでは「スマスロ アイドルマスター ミリオンライブ! ネクストプロローグ」が1位となりました。
いずれの機種もコンテンツ力が点数を底上げした形となっているので、導入後に評価が大きく変わるかも知れません。導入後に改めてこれら機種の評価をしますので、ぜひ導入後評価もお楽しみに。
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