新機種についてネット上の評価を拾い集め点数化した「AIレビュー」についてのコラムをお届けします。
今回は6月2日より導入されたパチスロ新台9機種を「導入後評価」の総合点によるランキング形式で紹介したいと思います。話題の「BT機(ボーナストリガー)」が登場するなど注目の週でしたが、はたして結果は?
※「AIレビュー」とは、その機種におけるネット上の評価・コメントを拾い集めて点数化したもの。ポジティブな声が多ければ点数は高くなり、逆にネガティブな声が多ければ低くなる傾向になっています。あくまでも忖度無しのユーザーの声が点数に反映されますから、「点数が高い=ユーザーの評判が良い」「点数が低い=ユーザーの評判が悪い」と思ってください。「演出」「スペック」「出玉性能」「ゲーム性」「ファン満足度」の各5項目100点満点で採点し、最終的に総合点も100点満点で採点しています。打つ前の指針になるかなと思っています。
AIレビューの点数や詳細なポジティブ・ネガティブ意見は新台ページからも確認できますので、ぜひ見てください。
1位(↑) 翔べ!ハーレムエース(ネット)
総合63点(78)
演出68点(80)・スペック62点(70)・出玉性能58点(75)・ゲーム性55点(75)・ファン満足度65点(80)
前回総合3位から順位を上げ、BT機としてだけでなく全体評価でも1位となった。「ハーレムボーナス(HB)」およびそれに続くボーナストリガー(BT)による一撃500枚以上の魅力と、通常時のコイン持ちの良さ、演出カスタムの豊富さ(特に裏バトルモード等)が高く評価されている。
一方で、非常に重いボーナス合算確率、そして多くのユーザーが指摘する「スイカの取りこぼしやすさ」という技術介入の難易度が、スペック上の魅力を損なっていると点数に大きく影響した。結果として、プレイヤーの評価は「一撃で大きな出玉を得られた」という好意的な意見と、「何も起こらず大敗した」という否定的な意見に二極化する傾向が見られる。
設定の高低によるボーナス確率の差が大きいため、ホール側の適切な運用が不可欠である。低設定での稼働が続けば、本機の魅力であるHBを体験できるユーザーは限られ、早期に客離れが進む危険性がある。「ジャグラー」シリーズのような幅広い層に長期間支持されるメイン機種としての地位を確立するのは難しいと思われるが、短時間勝負や刺激を求めるユーザーには訴求するかもしれない。
2位(→) SLOTギルティクラウン2(アクロス)
総合58点(79)
演出70点(88)・スペック35点(70)・出玉性能30点(72)・ゲーム性45点(78)・ファン満足度40点(85)
導入後のユーザー評価は多くのプレイヤーが、かつての5号機で人気を博した前作と比較し、本作のスペック面、とりわけ出玉性能とゲームバランスに対して厳しい評価を下しているのが現状が浮き彫りとなった。
肯定的な要素としてはコンテンツの魅力、特に使用されている楽曲の質の高さや一部のキャラクター演出の作り込み、そして高設定を掴んだ際の安定感や、ゲームフローが噛み合った際のATの面白さが挙げられている。
しかし、これらのポジティブな点を打ち消すほど、通常時の遊技における厳しさ(CZの当選率の低さ、ボーナス獲得枚数の少なさ)、AT突入へのハードルの高さ、AT中の純増枚数の物足りなさ、そして複雑なRTシステムの恩恵を体感しにくい展開への不満が、ユーザー評価の大勢を占めている。一部ユーザーからは「ドM仕様」や「特定層から金を吸収して朽ちていく台」といった辛辣なコメントも見られる。これは多くのユーザーが遊技中に感じるフラストレーションを象徴していると言えるだろう。
結果として本作は単体としての評価以上に、理想化された前作との比較の中で厳しい評価に晒されている状況である。
2位(↑) LBジャックポット(ヤーマ)
総合58点(62)
演出60点(70)・スペック50点(60)・出玉性能60点(65)・ゲーム性70点(60)・ファン満足度50点(55)
「BIGを引けばBT」という明確なゲーム性とBTによる1G連の連続による楽しさで、王道ノーマルタイプとは異なる、独自の打感やゲームフローを提供している点は評価されている。しかし、BT突入の主要契機であるBIG確率が特に低設定では重く感じられ、あまりBTを体験できない場合のプレイヤーの失望感は大きく、BIG・REGともに一回あたりの獲得枚数が89枚と少ないだけに、BTのループを体験できなかった場合のユーザー評価も厳しくなっている。
結果としては導入前よりほとんど点数を落とさず2位に食い込んだが、導入店舗数は60店舗前後と現時点での市場への浸透度は極めて低い。そのため、現状では多くのプレイヤーが本機に触れる機会すらないため、その真価が問われるのは、まだまだこれからと言える。
4位(↑) LBプレミアムうまい棒(オリンピアエステート)
総合54点(62)
演出60点(60)・スペック50点(68)・出玉性能45点(60)・ゲーム性55点(65)・ファン満足度48点(58)
BTループ率は約3%と極めて低いため、BIG=約300枚で終了がほとんど。そのため、スペックに対しては「BT機である必要性が無い」「ジャグラーで十分」と感じるユーザー評価が多くなっている。変則押しが面白いという意見も一部では見られるが、これに関しても「ジャグラーの中押しの方が面白い、マシ」という意見があり、手放しで褒められるほどではないようだ。一部のユーザーからは「平和の台はなんやかんや面白いし中毒性がある」といった、「うまいランプ」による完全告知の安心感や、多彩なプレミアム演出は多くのユーザーに評価されているポイントだが、基本的には否定的な意見が多く、長期的な稼働貢献は難しいか。
5位(↑) いざ!番長(サボハニ)
総合45点(55)
演出60点(50)・スペック40点(65)・出玉性能55点(55)・ゲーム性30点(45)・ファン満足度35点(35)
一部のユーザーは「絶頂」関連の派手な演出や一撃の出玉性能を評価しているものの、それを大きく上回る形で、特に本機の中心的要素である「斬揃い」システムやCZ「刺客ZONE」のゲーム性に対する強い不満、いわゆる「デキレ感」の指摘が多数見受けられる。加えて、低設定域での挙動の厳しさ、ATが単発で終了する「駆け抜け」の多発報告 、そして番長シリーズのファンからの失望の声も目立つ。
一撃の出玉性能に夢を見る層からの一定の支持はあるものの、多くのプレイヤーは通常時の厳しさや、期待感を削ぐような挙動に直面している様子がうかがえる。この評価は、本機が一部のプレイヤーには刺さる可能性がある一方で、広範な支持を得て長期稼働を維持するには多くの課題を抱えていると言えそうだ。いわゆる「荒波スペック」の機種は、勝った時の高揚感が強い反面、負けた際の不満も大きくなりやすいが、本機の場合、その不満が「デキレではないか」というメーカーへの疑念にも繋がっていそうだ。
6位(↓) スマスロニューパルサーBT(山佐ネクスト)
総合42点(70)
演出55点(72)・スペック50点(78)・出玉性能30点(68)・ゲーム性35点(70)・ファン満足度40点(65)
BT中のBB比率は約20%であるため、BTループをある程度体感しやすい、引ければまとまった出玉に繋がる事は評価されている。しかし、スペック面含めた出玉面に関しては「とにかく当たりが重い」という意見が多数を占めるように、魅力を感じていない人がほとんど。「ボーナスが重く、波が荒いため精神的にきつい」という声も聞かれるように、ノーマルタイプらしい遊びやすさを実感している人が少ない。
リーチ目中心のゲーム性から小役重複メインへの変更、通常時は予告音待ちとも揶揄されているように、シリーズファンからの評価も低くなっている。シリーズ機としては革新的であるものの、プレイヤーの求めるスペックからは不十分と認識されており、伝統的なパルサーの方式からの逸脱は既存ファンも遠ざけてしまったかもしれない。
7位(↑) LBパチスロ1000ちゃんA(オーイズミ)
総合38点(45)
演出30点(50)・スペック35点(48)・出玉性能25点(35)・ゲーム性40点(42)・ファン満足度30点(40)
導入以降、ユーザーからは、特に本機の根幹を成すBTの仕様に関して、突入の重さや継続性能、そして獲得枚数の少なさに対する不満が噴出している。通常時のゲーム性や演出面においても単調さや信頼性の低さが指摘され、総じてプレイヤーの期待を大きく下回る内容であったと判断される。一部でBT連チャン時の爽快感を評価する声や、ごく稀な大量出玉報告も散見されるものの、大多数のユーザーが体験するであろう厳しい出玉性能と遊技性の課題が、総合評価を大きく押し下げる要因となった。
BTという概念自体は新しい試みだが、その突入率、継続率、報酬のバランス、そしてそこに至るまでのゲーム性や演出がいかに重要であるかを、本機は逆説的に示したと言える。
8位(↓) スマスロ デビル メイ クライ5 スタイリッシュトライブ(アデリオン)
総合35点(80)
演出65点(90)・スペック20点(75)・出玉性能20点(85)・ゲーム性25点(80)・ファン満足度15点(70)
この評価は、多くのユーザーが経験する極めて厳しい初期段階のゲームプレイと、到達困難な上位STにおける高い出玉性能との間に存在する大きな隔たりを反映している。多くのプレイヤーにとって、投資に見合う楽しさや出玉を得ることが難しく、特にCZの成功率やSTの継続性に対する公表スペックと体感との乖離が、著しく低い評価に繋がっている。「クソ台」や「今年一ダメ台かも」といった辛辣な意見が散見される一方で、ごく一部のプレイヤーからは上位ST到達後の爆発力に対する肯定的な声も聞かれるが、全体としては厳しい評価が支配的となっている。
人気コンテンツなだけに、演出面に関する評価は非常に高く期待を裏切っていない。しかし、現実には「美麗液晶」と「上位STの強さ」以外、褒められる部分が無いという現状になってしまっている。
9位(↓) L ULTRAMAN(オッケー.)
総合15点(52)
演出25点(50)・スペック30点(68)・出玉性能10点(55)・ゲーム性10点(48)・ファン満足度15点(40)
導入初期におけるユーザー評価では、全ての評価項目において極めて厳しい評価が下されており、特に「出玉性能」と「ゲーム性」に対する深刻な不満が噴出している。公表されているスペック(高純増、高継続率の上位ATなど)の魅力と、実際の遊技でユーザーが体験する現実との間には大きな隔たりが存在し、これが「つまらない」「苦痛」「虚無感が凄い」といったネガティブな感情を強く助長している。演出面においては、単調さや手抜き感が指摘され、人気IPの魅力を十分に活かしきれていない点が、ファン満足度の著しい低さにも直結している。
現時点では、短期的に本機のユーザー評価が好転するような材料は見当たらず、残念ながら市場で成功を収めることは極めて困難であると予測せざるを得ない。
総括
6月2日導入のパチスロ導入後評価では、「翔べ!ハーレムエース」が1位にとなり、BT以外では「SLOTギルティクラウン2」がトップとなった。期待のBT機は、現状ではあまり評価が高いとはいえず、今後の新機種に期待となりそうだ。
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