新機種についてネット上の評価を拾い集め点数化した「AIレビュー」についてのコラムをお届けします。
「AIレビュー」とは、その機種におけるネット上の評価・コメントを拾い集めて点数化したもの。ポジティブな声が多ければ点数は高くなり、逆にネガティブな声が多ければ低くなる傾向になっています。あくまでも忖度無しのユーザーの声が点数に反映されますから、「点数が高い＝ユーザーの評判が良い」「点数が低い＝ユーザーの評判が悪い」と思ってください。
「演出」「スペック」「出玉性能」「ゲーム性」「ファン満足度」の各5項目100点満点で採点し、最終的に総合点も100点満点で採点しています。打つ前の指針になるかなと思っています。
今回は6月2日より導入されたパチスロ新台9機種を「導入前評価」の総合点によるランキング形式で紹介したいと思います。話題の「BT機（ボーナス・トリガー）」が登場するなど、注目の週となっています。
AIレビューの点数や詳細なポジティブ・ネガティブ意見は新台ページからも確認できますので、ぜひ見てください。
1位 スマスロ デビル メイ クライ5 スタイリッシュトライブ(アデリオン)
総合80点
演出90点･スペック75点・出玉性能85点･ゲーム性80点･ファン満足度70点
「映像美がすごすぎて通常時ですら飽きない」「STの緊張感と爽快感が共存してる！」「これはスロットじゃなくてもはやDMCの新作」など、特に原作ゲームのファンから熱狂的な支持が見られる。一部では「カバネリライク」とも表現される、STとボーナスのループで出玉を増やしていく「正統派STタイプ」は、既存のST機に慣れ親しんだプレイヤーには理解しやすいゲーム性であると言える。
強力な上位STという明確な武器も持ち、一撃の大きな出玉を求めるスマスロユーザー層に対しては強い訴求力を持つ可能性があるが、本機の長期的な稼働と市場での評価を左右するのは、設定依存度の高さと通常STから上位STへのハードルのバランスであろう。低設定域での遊技が厳しいと感じられたり、上位STへの道のりが遠すぎると認識されたりした場合、稼働の低下は避けられなさそうだ。市場に新たな「スタイリッシュな旋風」を巻き起こせるか。
2位 SLOTギルティクラウン2(アクロス)
総合79点
演出88点･スペック70点・出玉性能72点･ゲーム性78点･ファン満足度85点
「リアルボーナス×AT×RTシステム」という初代のDNAを継承し正統進化を謳う複雑かつ奥深いゲームシステムへの関心が、高い前評判を形成している。特に「王位継承」や「最上位クラウンSPEC」といったキーワードは、シリーズファンやコアなパチスロユーザーの期待を煽っています。しかし、「AT純増約2.0枚/Gというスマスロとしては控えめな数値」「全体のゲームバランスや、レアトリガーへの依存度に対する不安の声」「出玉性能の波が荒くプレイヤーによって評価が大きく分かれる可能性」に対する懸念の声も多く聞かれます。これが実際の遊技における出玉スピードや爽快感にどう影響するかが、稼働後の評価を左右する重要なポイントとなるだろう。
導入初期は高い稼働を示すと予想されるが、スマスロに高純増・ハイスピードな展開を求めるプレイヤー層の獲得には苦戦するかもしれない。本機の成功は、現行スマスロ市場におけるこの種のゲーム性への需要を測る試金石となりそうだ。
3位 翔べ!ハーレムエース(ネット)
総合78点
演出80点･スペック70点・出玉性能75点･ゲーム性75点･ファン満足度80点
BT機としてはトップの順位となっている。まず第一に長年愛されてきた「ハーレムエース」シリーズの最新作であること、特に過去作のBGMや世界観に対する好意的な意見が多く見られ固定ファンの存在が伺える 。次に、本機の最大の目玉であるBT当選による500枚以上のまとまった出玉への期待は非常に大きい。設定6における出玉率も、高設定域での出玉性能を重視するプレイヤーにとって魅力的である。
一方で懸念要素は、BT搭載によるゲーム性の変化、特に「荒波化」への懸念である。従来のノーマルタイプとしての「遊びやすさ」や「安定感」が損なわれるのではないかという不安の声は根強い。また、ボーナス合算確率（設定1で1/234.1）について、メーカー側が「軽め」とアピールしているのに対し、一部ユーザーからは「重い」との指摘が相次いでおり、この認識のギャップが実際の遊技感にどう影響するかが懸念される。高いポテンシャルを秘めていることは間違いないが、そのポテンシャルが市場で十分に発揮されるかは、実際のホール導入後のユーザー体験と、懸念されている点がどのように解消されるかにかかっている。
4位 スマスロニューパルサーBT（山佐ネクスト）
総合70点
演出72点･スペック78点・出玉性能68点･ゲーム性70点･ファン満足度65点
「BB初当り時の平均獲得枚数が約359枚と比較的多めで、BTループ時には更なる上乗せも期待できる」点が、過度な射幸性を求めないマイルドな出玉性能を好むプレイヤー層へ期待されている。懸念としては、「BT中のボーナス比率がRBに大きく偏っており（BB:RB=20%:80%）BTループへの期待感が削がれやすい」ため、既存のノーマルタイプとの差が生まれにくい、「新しいリール配列や変更された可能性のあるリーチ目に対する、シリーズファンからの戸惑い」が主に挙げられる。
従来のノーマルタイプファンと新しい刺激を求めるプレイヤー層の双方にアピールしようという試みが見られるが、スペック的にはやや魅力に欠けるという声は多い。従来シリーズから大きく変更した点について、実際に打ったユーザーはどう評価するか注目だ。
5位 LBジャックポット（ヤーマ）
総合62点
演出70点･スペック60点・出玉性能65点･ゲーム性60点･ファン満足度55点
BTシステムによる1G連の興奮と、ジャックポットシリーズ伝統の分かりやすいゲーム性が強み。BT突入時の期待感と、連チャン成功時の爽快感は、選択可能な告知モードやリムーブ演出といった工夫も、遊技のアクセントとして評価されている。
弱みも明確で、最大の懸念はBIG・REGともに最大89枚という極端に低い単独ボーナス獲得枚数で、これによりBTへの依存度が極めて高くなっている。BTが不発に終わった場合のプレイヤーの失望感は大きく、出玉性能の波も非常に荒くなることが予想されている。加えて、初期のユーザーフィードバックに見られるコイン持ちの悪さも指摘されている。
ターゲット層は安定した遊技よりも一撃の興奮や高い射幸性を求めるプレイヤーがメインとなりそうなだけに、どれだけの一撃性能を有しているかが人気のカギとなりそうか。
5位 LBプレミアムうまい棒(オリンピアエステート)
総合62点
演出60点･スペック68点・出玉性能60点･ゲーム性65点･ファン満足度58点
完全告知によるシンプルなゲーム性と、BIGボーナス当選でBTへ必ず突入し、一定の出玉（301枚）が保証される点は、ユーザーにとって安心感と魅力に繋がるだろう。しかしながら、現時点でのユーザー評価は賛否両論が見受けられ、特に本機の大きな特徴の一つである「うまいフリーズ」（BT中のフリーズ発生で476枚獲得）の発生確率が低いこと（一部情報では約3%と示唆）に対する懸念が期待感を抑制する要因となっている。
REGボーナス確率に明確な設定差があり設定推測の一助となり得えるが、反面、REG確率次第ですぐに捨てられるという懸念もあり、ゲーム性と設定推測共にシンプルなところが実際の稼働にどう影響してくるか。
7位 いざ！番長(サボハニ)
総合55点
演出50点･スペック65点･出玉性能55点･ゲーム性45点･ファン満足度35点
番長シリーズのスピンオフという位置づけと「直AT」「偶奇特徴」の復活という話題性を持って登場しましたが、現時点でのユーザー評価やスペック、ゲーム性を総合的に分析すると、多くの課題を抱えた機種であると言わざるを得ない。
演出面では基本的なクオリティは維持しつつも、やや新鮮味や進化に欠け、過去作の流用疑惑がファンの期待を裏切っている。スペック面では、設定6の機械割は高いものの、設定5の特異な仕様や通常ATの純増の低さが懸念材料。「偶奇特徴」は深みを与える一方で、複雑さを増し、ホールの運用とユーザーの理解が伴わなければ活かしきれない可能性がある。上位ATや特化ゾーンの爆発力は認められるものの、通常ATの遅さと差枚管理は、多くのユーザーがフラストレーションを感じるかもしれない。ゲーム性に関しても、AT中の自力要素は評価できる点があるものの、通常時の単調さが全体の評価を大きく下げている。これらの要素が複合的に作用し、ファン満足度は極めて低い水準にあります。「面白くない」「産廃」といった厳しい意見は、本機が番長ブランドに期待される水準に達していないことを示しているといえる。
8位 L ULTRAMAN(オッケー.)
総合52点
演出50点･スペック68点･出玉性能55点･ゲーム性48点･ファン満足度40点
「純増約4.0枚/Gという高い出玉増加速度と、継続率約93%を誇る上位ATの出玉性能に対する期待」「多くのユーザーに馴染み深い『北斗』ライクなゲームシステムに、新たな戦略性や展開のバリエーションをもたらす可能性のある『WAVE』システム」は評価されている。懸念点は同メーカーグループからリリースされた『L ウルトラマンティガ』の極めて低い評価が、本機への先入観としてネガティブに作用しており、新搭載の「WAVE」システムもプレイヤーにとって理解しづらい、あるいはその恩恵を体感しにくいものになってしまうのではないかという不安がある。また、AT当選までの道のりの険しさ、CZの突破率の低さ、そして強力な上位ATへの現実的な到達可能性がどの程度担保されているのかという点への疑問、京楽の機種に散見される、派手な割に信頼度の低い演出バランスに対する根強い不信感など、ポジティブ面よりネガティブ面に関する意見が特に多くなっている。
本機の成否を占う上で最大の焦点となるのは、ゲーム性の核として据えられている「北斗」ライクなバトルATシステムと、新要素である「WAVE」システムとの融合が、プレイヤーに受け入れられる形で機能するかどうかである。この組み合わせが上手く作用すれば、既存のバトルAT機にはない新たな遊技体験を提供し、市場での確固たる地位を築く可能性も秘めている。しかし、逆にWAVEシステムが複雑さを増すだけの要素となったり、その恩恵が不明瞭であったりした場合には早期の客離れを引き起こすリスクも否定できない。
9位 LBパチスロ1000ちゃんA(オーイズミ)
総合45点
演出50点･スペック48点･出玉性能35点･ゲーム性42点･ファン満足度40点
出玉ポテンシャルの中核はBTにあり、ここでは推しJAC（最大99枚）が約75%でループする仕様。最低でも約278枚の獲得が保証されているが、BT突入率の低さ、BT中の推しJACループ率約75%はユーザーから低すぎるとの批判から、BT自体への期待感と実際の出玉がそぐわないでは？という意見が多い。
本機が成功を収めるためには、現在の低い期待値を大幅に上回る実績、特にBTがユーザーの懸念を払拭するほど頻繁に、かつ魅力的な体験を提供することが不可欠といえるだろう。
総括
パチスロの導入前評価では、「スマスロ デビル メイ クライ5 スタイリッシュトライブ」が1位に、「翔べ!ハーレムエース」が3位と、BT機としてはトップ評価となりました。導入後の評価では、BT機がどれだけ受け入れられ、どんな点数となるのかに特に注目していきたいところです。
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