良い機械があって銀行がお金を貸してくれたら誰でも出来た時代があった、今のパチンコ店はそうはいかない【我市場的瑣末主義】

いまホールを経営している社長の多くは業界が右肩上がりの良い時に社長を継いだ人で業界の勢いだけで店を増やしてきた、とあるチェーン店のホール社長が自嘲気味に話す。

「特に経営ノウハウがあるわけでも能力が高いわけでもない。単に良い機械を買うことと銀行の信用があって店を増やせた。一部の有能で機を見るに敏な経営者がチェーンストア理論で会社を巨大化させたが、その他は良い機械と銀行に後押しされてやれただけ」と。

いまだにその時の感覚で経営している社長が多い、と続ける。「早い話が良い機械と銀行がお金を貸してくれたら誰でもパチンコ店の経営などできる」と開き直る。社員が多くなれば組織体制も整備しなければならないがそれもやりながらなんとかなるし実際そうしてきた。

「でも組織がしっかりして接客が素晴らしくても遊技台がダメで銀行の融資が止まればそこですべて終了してしまう」。いま経営を任されている若手は、逆風のなか会社を成長させるという親父よりも数倍難しい課題を与えられている。

新規出店もM&A主流になれば文化の異なる人やモノや情報をデジタル管理するノウハウも必要になる。「いまの若い人を見ながらつくづく自分の時代は楽だったと反省する」と。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋

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