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パチンコ店の跡地を他の業態に紹介する不動産会社。儲からなくなった業態から成長している業態への転換を手伝う商売でここ数年はパチンコ店の閉店でずいぶん儲けさせてもらった、と話す。食品スーパーからドラッグストア、ホームセンターなど流通業は相変わらず出店意欲が旺盛でパチンコ店跡地の有力候補、と。
それにしてもあんなに儲かっていたパチンコ店がどうしてこんなに閉店ラッシュなんですかね、と訊かれる。門外漢なのですがドラッグストアやスーパーの方がパチンコ店より儲かるとも思えない、と。競争の激化やファン人口の減少などよくある理由を思い浮かべるが本当にそうなのか。
閉店するのは売上げと経費のバランスが崩れ利益が出なくなったから。コストの大部分を占める機械代が仮に半分や3分の1以下に下がっていたら店は存続できたかどうか。いまの倍以上の頻度と規模で新台を入替え、ファンを引きつけるイベントや販促もやり放題できたなら、店の活気も失われずメーカーも次々面白い台を開発し取引業者もどんどん企画を持ち込んで店の売上げ増に貢献したのかも――
そういう可能性はあったのかどうか。とにかく閉店しそうなパチンコ店のリストが欲しい、と不動産業者は言った。
※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋