
兵庫県パチンコ・パチスロ協同組合は6月12日、神戸市中央区のANAクラウンプラザ神戸において、第58回通常総会を開催した。
冒頭、挨拶に立った平山龍一理事長は業界が重点的に取り組む「のめり込み・依存症防止対策の推進」と「各種ガイドラインの適切な運用」について説明。依存症対策については、2030年の大阪IR開業を見据え、ギャンブル依存症問題への社会的関心の高まりを踏まえながら、「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」を対象とした講習会の実施など、業界としての対応強化を進めていると説明した。
また、広告宣伝ガイドラインや貯玉・再プレーシステム、賞品提供方法に関する各種ガイドラインの遵守徹底を呼び掛けるとともに、県警本部と連携し、不適切な広告宣伝事案に対しては速やかに指導・是正を行う方針を示した。そのうえで、「地域社会におけるホールの存在意義や役割を県民に広く認知してもらえるよう、社会貢献活動を積極的に推進していきたい」と述べた。
来賓祝辞では兵庫県警察本部生活安全部の仁科年正部長が、県内の治安情勢について説明したほか、パチンコ・パチスロ産業が県民の健全な大衆娯楽として定着していくため、「依存症対策の実効性確保」「射幸心の抑制と広告宣伝の適正化」「不正を許さない組織体制の確立」の3点を要請。特に依存症対策については、「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」の活動が形式的な対応にとどまらないよう求めるとともに、依存症の疑いがある遊技客への適切な対応を要望。さらに、過度な射幸心の追求は依存症を助長する恐れがあるとして、節度ある店舗運営の徹底を求めた。
議事では7議案を審議し、全て原案通り可決。事業報告によると、2026年3月末時点の組合加盟店舗数は250店舗(前年比マイナス6店舗)、遊技機設置台数はパチンコが6万5,647台(同マイナス1,781台)、パチスロは5万2,467台(同プラス409台)となった。
本年度の事業計画では、「健全な営業に向けた自主的な取り組みの強化」「パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)対策への徹底した取り組み」「パチンコ・パチスロファンの回復・拡大」「子どもの車内放置や置引き事案防止などの防犯対策の強化」「県民のニーズに対応した社会貢献活動の積極的な推進」の5項目を重点施策として掲げた。また、任期満了に伴う役員改選では、平山理事長を再選した。
総会後には懇親会を開催。乾杯の挨拶を行った全日遊連の千原行喜副理事長は、6月9日に催された遊技産業議員連盟総会について触れ、国会議員55名、関係省庁11名を含む総勢300名超が参加し、新体制のもとで業界課題について活発な議論が行われたことを報告した。また、広告宣伝において全国的にガイドラインの隙を突いた事例が相次いでいることに危機感を示し、「ルールを守る正直なホールが損をしない環境づくりが重要」と強調。全日遊連が主体となり、ホール4団体と連携して是正勧告や情報提供の方法を見直し、実効性の強化を進めていく方針を示した。さらに、地域貢献活動の重要性にも言及し、兵庫県遊協が兵庫県と締結した「災害時における施設使用協定」を挙げながら、「近くにパチンコ店があって良かったと思っていただける存在を目指し、業界の存在意義を高めていきたい」と述べた。
