資本にできることと現場でしかできないこと【我市場的瑣末主義】

パチンコホールイメージ

西友を新興のディスカウントストアが買収するというニュースのその後に出た多くの論説を読む。考えるべきは世界最大の流通グループである米ウォルマートがなぜ西友の再建に成功しなかったのかということ。西友がウォルマート傘下に入ってすでに20年以上たつ。

日本という独特な市場でアメリカ流スーパーは通用しなかったという定説がまずある。目の肥えた消費者の多い日本で、特に生鮮食品では他のスーパーと見劣りしたという評価も。郊外立地の店と家賃の高い都市部では経費構造がまったく異なり、その運営の両立に四苦八苦していた、などとも。

個人的には、店内が薄暗く陳列された食品は安いから買うもののどれもおいしそうには見えなかった印象が強い。できれば他の店で買った方が満足度は高いというような。

もちろん流通業世界一のシステムを導入し、効率化や最適化は高水準にあったはず。それでもうまくいかなかったのは、日米の商習慣や消費者嗜好の違いというよりも、単純に経営・運営ノウハウにどこか欠落があったと考えるべきかも。

不振のパチンコ店を米アマゾンが買収したらどうなるか。カジノ企業ならどうか、トヨタなら・・・。資本にできることと現場でしかできないこと。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋

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