【寄稿コラム】コンプリート機能が発動したパチンコ・パチスロ遊技機について「営業時間中に再稼働しない」ことを求める

今年7月のスマート遊技機フォーラムで公開されたコンプリート機能発動時の画面

パチンコ業界における主要6団体が構成している「中古機流通協議会」。9月15日にコンプリート機能を搭載した遊技機もしくはスマート遊技機を中古移動する際に、販売商社とホール営業者の間で取り交わす「中古遊技機に係る保証書作成業務に関する承諾書」について報告の上で、同日運用を開始した。

承諾書の内容はといえば、コンプリート機能が発動し稼働停止した遊技機について「当該営業日の営業時間中に再稼働しない」という内容への承諾を求めている。

ちなみにコンプリート機能は最もハマったところから9.5万発もしくは1万9千枚に達した場合に機能が発動し、稼働停止となるものだ。しかしながら再稼働させる店が出るのではないかという懸念も。

同機能は高射幸性遊技機の基準とされる10万発もしくは2万枚に達成しないよう「業界の自主規制」として設けられた機能だと聞く。そうであれば、再稼働をさせて上限を超える出玉があってはいけないのもよく分かる。

1店舗でさえ、1台でさえ業界の自主規制を蔑ろにし、上限を超える出玉が出てしまった場合は、行政から自浄作用のない業界だと思われても致し方ないところ。遊技機性能や広告宣伝の緩和といった要請も通らなくなるかもしれない。業界団体はそれを恐れている。

なお、中古機流通協議会の委員長は「全日遊連」の選出委員である。この話は決してメーカー側だけの要請ではないのだろう。

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