人材だけを考えるとパチンコ業界は一般の産業に負けないレベルまで来ている【寄稿コラム】

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1980年頃に生まれた就職氷河期世代。バブル崩壊後の厳しい経済状況下で社会に出た彼らは、正規雇用の機会を逃し、非正規雇用や無職となる割合も多かった。この世代を適切に支援せず能力を活かせなかったことが日本の停滞を招いた一因となっている。

この世代の多くは安定した収入を得られなかった。そのため結婚や出産を諦める人が増加。結果として少子化を加速させ、人口構造のバランスが崩れてしまった。また正規雇用の機会を逃した者はスキルアップや昇進の機会も失ったことから、国全体の労働生産性が上がらず、国際競争力の低下にもつながった。

貯蓄額も低く将来の社会保障制度への大きな負担が予想されている。氷河期世代を大切にしなかった代償は大きい。彼らの活性化が急速な人手不足を解消し、高齢化社会問題の解決の道筋となる。

一方パチンコ業界では新卒採用が始まった時期であり、大切に育ててこられた社員は順調に昇進した。多くのホール企業では経営者やその補佐をする位置に上がり社会や業界に大きな貢献をしている。思えば彼らが経営層に入ってからコンプライアンスを重視する企業が増えたと思う。

人材だけを考えるとパチンコ業界は一般の産業に負けないレベルまで来ている。

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