
もはや当り前になりつつある、コンビニやスーパー等で支払う際のキャッシュレス決済。現金をほとんど持ち歩かないという人も珍しくなくなりました。
しかし、パチンコホールにおいては未だ現金対応のみで、現金を持っていなければ遊技できないという環境が続いています(一部、貯玉再プレイ無制限のホールなどの例外はありますが)。
そんな中、業界再活性化の切り札として長年待望されてきた「キャッシュレス化」が、ついに現実味を帯びてきました。話題の中心となっているのは、パチンコ店向けキャッシュレス決済サービス「PPPAY」です。
編集部ではこの「PPPAY」に関するインタネット上のユーザーコメントを、AIを使って集計・分析。ユーザーのリアルな声をもとに、意識傾向を可視化しました。果たして歓迎の声ばかりなのかそれとも…?
▼ユーザーの声
■ポジティブな意見
・ATMに寄ったり、大金を持ち歩いたりする必要がなくなる
・生体認証などが導入されており、現金を持ち歩くより安全
・依存対策として1日の利用上限額(2万円)などが設定されている
・ホール側は手数料がゼロ(?)で、現金管理の手間やコストを削減できる(店舗側の利点)
→主な評価ポイントは「利便性」と「安全性」。
■ネガティブな意見
・利用者は使うたびに5%という非常に高いシステム利用料を負担。
・クレジットカード(後払い)であるため、金銭感覚が麻痺しギャンブル依存を悪化させる危険性があるのでは
・個人情報がどう管理されるかについて不安視
・システム障害リスク
→主な評価ポイントは「高額なコスト」と「依存リスク」。
▼総括

ユーザー意見の比率としては「ポジティブ:約31%/ネガティブ:約69%」と、ネガティブな意見の方が多い結果となりました。

現金を持たずに遊技できる利便性や、安全性向上は高く評価されていますが、ユーザーがシステム利用料として「5%」を負担しなければならない点が、大きなネックになっているようです。普段から会員カードの貯玉を活用し、少しでもお得に遊技しようと考えている層にとっては、魅力を感じにくい仕組みといえるでしょう。
もっとも、この利用料には依存症対策としての側面もあるため、今後も廃止される可能性は低いと見られます。結果として、利用者層はある程度限定されることになりそうです。
なお、日常的に会員カードで再プレイを行っている筆者としても、現状のままでは利用をためらうサービスというのが率直な印象です。