パチンコ業界の会合からは明るい未来が見えてこない、ホールも販社もメーカーも撤退戦を強いられている【我市場的瑣末主義】

3年ぶりに開かれた業界団体の賀詞交歓会は全体的に明るい雰囲気だった。スマスロは業界にとって久々の明るい話題で4月にはスマパチも発売されると。広告宣伝規制の10年ぶりの見直しについては触れられなかったが。

久しぶりに会ったある販社社長は「まだつぶれてないのが不思議なほど」と自嘲気味に。取引ホールの業績は悪化の一途。遊技台も売れず、新台を買えるホールは限られる。「生き残っている販社はどこか必ず一本生命線のような強い取引を持っている。強豪店との取引だったり、好調な新台メーカーとのつながりだったり。売上が増えることは今後たぶん、ない。その生命線が断たれるときが終わりだな」とも。

ホールも販社もメーカーも、各々の分野で撤退戦を戦っている。下がりながら戦うという難易度の高さ。ときどき新しい武器が供給されるが、戦況を一変させるほどの威力を持つとは限らない。広告宣伝規制の緩和など援護射撃があっても大勢は変わらない。依存症・景品・釘などの問題がいつまたどこから飛んでくるかも分からない。

改めて会場を見回しても、ほとんど男性ばかりで女性を見かけない。典型的な日本の昭和の遺物なのかも。業界の主軸の会合から明るい未来が見えない。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋

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