
愛知県を中心にパチンコホールを展開する善都(本社・愛知県豊田市)は9月7日、はこぶんと協業し、来店客の声を収集・分析する実証実験を開始したと発表した。
今回の取り組みは、オープンイノベーション拠点「STATION Ai」の有償支援プログラム「SKIP Focus」を通じて実現したもの。善都が2025年7月に実施したリバースピッチで課題を提示し、はこぶんとのマッチングが成立した。
実証実験では、はこぶんが提供するデジタルレター型VOC(顧客の声)収集・分析ツール「ホンネPOST」を、愛知県および岐阜県の一部ZENT店舗に導入する。遊技台横やラウンジなどに設置したQRコードを来店客が読み取り、匿名で意見を投稿できる仕組み。従来型アンケートのように用意された質問へ回答してもらうのではなく、利用者が自発的に「伝えたくなる」体験設計によって本音を引き出すという。
収集した声は、生成AIを活用した感情文脈解析によって「ポジティブVOC」と「改善VOC」に自動分類し、順位付けや数値化を行う。また、匿名のまま投稿者へ返信できる機能も備えており、ファンとの継続的な関係構築につなげる。
収集期間は導入設計完了後の2カ月間で、実施店舗合計1,000件の投稿を目標としている。出玉以外の来店動機として、店舗の居心地やスタッフの対応、遊技環境などを把握。重要顧客のペルソナを定義し、離脱防止やリピート促進に向けた施策につなげる方針だ。将来的には、心身の健康や気分転換、社会的なつながりといった遊技以外の潜在ニーズについても分析し、地域のウェルビーイング向上に資する新たなサービスの開発を目指す。
同社のオープンイノベーション推進室は「地域のお客様のサイレントな声に丁寧に耳を傾けることで、ZENTが選ばれ続ける理由を言語化し、地域に根ざしたサービスをさらに磨いていきたい」としている。
