本稿では2024年におけるパチンコホールの閉店・休業状況をレポートする。2024年のパチンコ業界は物流業界の2024年問題や新紙幣対応といったコスト増が見込まれる問題が山積していたため、2023年の約500店舗と同水準の閉鎖を予想していた。しかし、新札発行直前の6月には47店舗が閉鎖し、前年同月の閉鎖数(28店舗)を上回ったものの、2024年上半期(1月~6月)における閉鎖ホール数は216店舗(2023年は281店舗)となった。
お盆明け以降に閉店する店舗が一旦増加したものの、その後も減少ペースは前年を下回り、2024年下半期(7月~12月)における閉鎖店舗数は103店舗(前年同期は222店舗)。12月の閉鎖店舗は10店舗を下回るなど月次平均は20店舗以下に留まった。