![]()
長崎県を中心にパチンコホール「まるみつ」を店舗展開するひぐちグループ(本社・長崎県西彼杵郡)は、従業員の働き続けやすさを重視した人事制度の大幅改定を2025年12月に実施し、このほどその主な内容を発表した。今回の改定は、育児休業の拡充と有給休暇の柔軟な活用を両輪としたもので、従来の法定基準を大きく上回る制度設計が業界内でも注目されている。
改定では、「育児休業及び育児短時間勤務等に関する規則」を見直し、育児休業を原則として子どもが3歳に達するまで取得できるように拡充した。これは法定基準(原則1歳まで)を大きく上回る内容で、保育園の入所状況に左右されず休業可能とした点が特徴だ。これにより、育児とキャリア形成の両立支援を強化し、復職時期の選択肢を広げることで育児を理由とした離職防止にも寄与する狙いがある。
あわせて、2025年4月より段階的に施行される改正育児・介護休業法の新基準にも対応し、「子の看護休暇の対象拡大(小学校3年修了まで)」「所定外労働免除期間の延長」「出生時育児休業(いわゆる“産後パパ育休”)」などの制度を整備・明文化した。
もう一つの柱となるのが、従来は時効消滅していた有給休暇を最大20日まで積み立てて使える「失効年休積立制度」だ。多くの企業で導入されている積立制度は、今年の有給休暇を使い切った後に消化される設計が一般的だが、同社制度では対象事由(病気・介護等)の場合に「積立分」から先に消化可能とし、本来のリフレッシュや休暇目的での“今年の有給”を温存できるようにした点が革新的だ。
対象となる利用ケースは、本人の私傷病(7日以上の療養が必要な場合)、出産準備、子どもの看護、家族の介護といったライフイベントに幅広く対応しており、従業員のライフステージに応じた柔軟な休暇設計を可能としている。

