毎年5月中旬は「ギャンブル等依存問題啓発週間」です。この時期になると、基本パチンコしか打たない私も、一旦立ち止まって全体的な依存問題を考えることにしています。とはいえ、ここ数年はパチンコ店の現場などから少し離れていましたが、先日とある勉強会に参加することができました。
勉強会は、2部構成になっていました。前半は講演として、脳科学からみたスマートプレイスタイルについて学び、後半はグループディスカッションとして、それぞれのグループでテーマに沿って議論しました。
前半の講演は、パチンコ・パチスロのスマートプレイスタイルを確立することで、危険な遊び方を減らしていくという内容のものでした。脳科学の見地から実施したある研究結果によると「頭を使う余暇活動も、体を使う余暇活動も、頭も体も使わない余暇活動も、認知機能低下予防やアルツハイマー病の予防に役立ちうる結果が出ている」ということだそうです。つまり、多少の「大人の娯楽」を嗜むのは良いことなのです。
しかし、あまりその項目(ギャンブル)を増やしてしまうと、重度の疑いと判別される確率が上がってしまうとのことだそうです。例えば、パチンコだけとかパチスロだけならば良いのですが、これに麻雀や競馬などとカテゴリーを増やすことはあまり良くないということです。
では、どのようにパチンコ・パチスロと付き合っていけば良いのか。色々と講演を聴講し、また自身のパチンコの打ち方とを比較して、私の考えは間違っていないと思いました。それは次の通りにまとめることができます。
まず「パチンコ・パチスロは負けるもの」ということであり、言い換えれば「レジャーとして基本的に戻ってこない予算」であることを認識した上で打つことです。パチンコ・パチスロで勝ち続けている人もいることは事実ですが、世の中はそんなに甘くないのです。あくまでも「遊び」や「娯楽」の範疇なのです。「夢中」というのは書いて字のごとく「夢の中」であり、現実はそうではないのです。
次に、時間に余裕のある時、空いた時間で遊ぶことです。仕事や約束がある前後で遊技してしまうと、場合によっては噓をついて約束を破ってしまう場合も考えられるからです。
もう一つは、自身の周辺にいる人たちに話すことです。家族や周囲の人たちと勝っても負けても結果などをシェアすることが大事だそうです。これらのスタイルを守ることで、結果的に頭の働きが高く保てているそうです。
いずれにしても、危ない遊び方を予防して健全な遊び方を進めていけば、脳科学的にも良いこともあるのです。これにプラスして、パチンコ・パチスロを打つ前にその仕組みを知って、レジャーであることを忘れずに楽しむことではないでしょうか。
(文:ヨッツマングローブ)