
店長クラスの人と話さずとも、打っているだけでその人となりが見えてくることがたまにある。今回は久しぶりに見た、そんなホールのお話。
年末年始等の大型連休に向けてグランドオープンやリニューアルを行うホールは多い。お金は掛かるが、そのホールに馴染みが無い人を多く集めるのにとても有効な施策だと思う。実際、自分もそのホールがリニューアルをすると知ったから初めて行ったのであり。
最初に打ちに行ったのは確かリニューアル3日目くらいだったか。抽選参加券的なものを持っていなかったので、いわゆる一般入場で入場した。パチスロの台数もそれほど多くないので座れる台があるのかやや不安だったのだが、思いのほか空席が多く肩透かしを食らったのを覚えている。
確保したのは「スマスロ東京リベンジャーズ」。高設定なら安定感もあるし設定推測もそこそこできるので、まぁとりあえず打つかと勝負を開始した。
「高設定だったらいいなぁ」、そんな期待感は開始5分「朝イチ50pt」で前兆が始まり打ち砕かれることに。
あからさまな据え置き挙動。ワンチャン高設定の据え置きなのか? とも思ったが、前日は真っ逆さまに約3,000枚を吸い込む低設定挙動。とても打ち続けられないと思い即ヤメを決意したが、その前兆が当り、その後も3回連続1周期で「東卍チャンス」が当り続け4スルー、やめられなくなり結局、ATを取り切るまで打って1万5,000円くらい負けた。
ヤメて周りの台や他のAT機の島を見てみると、同じく据え置きだったのか、ノーヒット100G前後で捨てられている台がちょこちょこある。なんなら「ヴァルヴレイヴ2」には、朝イチ0回転で前日のptが表示されている据え置き濃厚台まである始末。
急いでXで同店の口コミを見てみると、リニューアル2日目にして「据え置きばかり」「〇〇機種全部低設定の据え置きだった」というようなポストが。
どのような設定配分で営業するかに関しては、地域性もあるので正解は無いと思う。ただ、最低限守らなきゃいけないセオリーはあると思う。野球のリードと一緒で。
リニューアルで朝から高設定に期待する人が多い中でそれをやるというのは、マジで意味不明。リニューアルだからって必ず出せとは言わない、別に低設定ばかりならもう行かないだけだしそれでいいんだけど、今回のリニューアル数日にして据え置き祭は本当に意味が分からない。
朝イチの「東リベ」も、もしリセットが掛かっていれば少なくとも500~1,000G前後は打っていたはずで、据え置き丸分かりの営業でその売り上げをパーにしてどうするんだと。本来取れたはずの売り上げが望めないなら確実に後が辛くなってくる。完全に担当者のパチスロに対する理解度が足りていない。テキトーに調整しているんだな、普段からパチスロとか全く打たないんだろうな、というパーソナリティが見えてくる(昔、プロファイリングとか流行ったよね)。
ちなみに出玉自体はそれなりに頑張っていて、リニューアルを機に頑張ろうという気概はしっかりと感じるからこそまたもどかしい。据え置きとリセットが分かりやすいうえ、しっかりと高設定が入っているというのはプロからしたら格好の餌食で、美味しいところだけ吸われてしまう(実際そうなってる)。
ホールのやる気が感じられるからこそ、その空回り具合が心配になった。少なくとも大手チェーンではありえない、久しぶりに中の人の無知っぷりが見えてくるホールだった。勝ちやすいからちょこちょこ行ってるが、その環境は長くは続かないだろうな。足を引っ張られている他のスタッフのことも可哀そうに思えてくる。

