パチンコ店において、私はホール内が主役だと考えています。パチンコ店の基本は、お客様が来店し遊技を楽しみ、それに対して従業員が接客接遇をし、その対価として利益が生まれるものです。一種のギャンブルではありますが、同時にレジャーや娯楽の範疇でもあります。
パチンコ店がグランドオープンすると、最初は空台を探すことが大変なほどの高稼動となります。しかし、その状況がずっと続くパチンコ店もあれば、1週間も経たないうちに稼動が厳しくなる店舗もあります。その理由は様々ですが、皆さんはそうした細かい変化に何か気づいているでしょうか。
「お客様がお店から離れる」ということは、その店舗に対して何らかの不足や不満があるというメッセージなのかもしれません。事前に従業員さんに知らせてくださるお客様もいますが、多くの場合は無言で去ってしまうものです。
先日も触れたかもしれませんが、パチンコ店に行かなくなる理由の中で、もっとも多いのが「営業に対する不満」です。いわゆる「回る、回らない」「出る、出ない」「出す、出さない」といった声であり、店舗としては避けて通れない問題です。パチンコ店も商売である以上、頭の痛い課題と言えます。お店にいらっしゃる全てのお客様がそれを理解していて、「パチンコはレジャーだから負けるのは仕方がない」という気持ちで割り切れられるならば良いのですが、現実はそう簡単ではありません。
さらに営業面だけでなく、実は目には見えにくい部分での不満も存在します。例えば、遊技椅子が座りにくい、パチンコ機のハンドルに違和感がある、など探せば探すほど細かい事象や問題点が出てくるものです。
では、どうすれば良いのでしょうか。これは常にホール内を観察し続けることしかありません。その変化にいち早く気づけるのかどうか、そしてすぐに対応できるかどうかが、その後のお客様の来店動機や稼動に直結します。その確認をホールスタッフだけにまかせるのではなく、店長や役職者の皆さんもホール内だけでなく店外にも目を配り積極的に注視していく必要があるのです。
(文:ヨッツマングローブ)