ある調査によると、若い世代のユーザーがパチンコ店を敬遠する理由のひとつに「怖い印象」があるそうです。パチンコ店って怖いのでしょうか?
私は平成初期辺りからパチンコを打ち始めましたが、その頃は現在よりも「怖さ」を感じていました。当時はリクルート的にも接客規定的にも、もっといえばルール的なものも、色々な意味で縛りが存在していない状況でした。したがってパチンコ店のオペレーションとしても、タバコや飲み物を傍らに箱の上げ下ろしなどを行なっていた状況だったことも見受けられました。風貌も含め今以上に怖かった印象を持っています。
確かに以前のパチンコ店には、怖いイメージがつきまとっていたのかもしれません。いわゆる”怖い方々”の存在を懸念する声もありましたし、業界全体にとって重要な問題でした。しかし、現在はコンプライアンス経営が徹底され、当時のようなイメージはほとんど払しょくされつつあります。
思い返せば、接客にチカラを入れるようになったのは、社会的な認識や地位が低く、部屋を借りるのさえ難しい時代への反発からでした。その努力の結果、現在では他業種が見習うほどの接客レベルにまで成長したと言えるでしょう。
それでもなお「怖い」と感じられてしまうのは、接客だけの問題ではないのかもしれません。どの店舗でも「お客様ファースト」の接遇を心がけているはずですが、時にはルールを守らない方も存在します。その時には毅然とした応対をしなければなりません。人件費削減などの事情で十分な人員が配置できないこともありますが、そうした中で偶然、手荒い接客に遭遇してしまい、それが負の印象となって若いユーザーに残ってしまったのではないでしょうか。
それでも怖い印象を持たれているのならば、更なる変革をしていかなければなりません。テーマパークのように常に笑顔でお迎えする姿勢は重要ですが、パチンコ・パチスロはちょっと異なります。テーマパーク以上に「喜怒哀楽」が激しく、だからこそ一律の接客ではなく、利用者の状況に応じた柔軟な対応が求められているのだと思います。
(文:ヨッツマングローブ)