こんなトピックがありましたので、共有いたします。あるパチンコ店において、ちょっとしたトラブルが発生しました。その際、当事者であるそのお客様が、「自分はこの店の常連なので許してほしい…」と店長さんへ切実にお願いしたそうですが、その願いは聞き入れられず、最終的に出禁となったそうです。私はその店長さんの判断を支持したいと思いました。
ちなみにその常連のお客様が行ったのは、掛け持ち遊技、入場後不正に台を確保していたこと、出玉が出ている台の遊技者の入れ替わり、といった複数のルール違反でした。
店長は、他のお客様に対して迷惑となる行為が散見されてしまったので、やむを得ず今後の入店をお断りする決断をしたそうです。「自分は常連でこのパチンコ店が好きだ、という気持ちがあるならば、むしろお店のルールを守ってほしかった。本当に残念でならない」と吐露されていたそうです。
以前もこちらで記したかもしれませんが、昨今の「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の背景には「お客様は神様です」という言葉があります。これを盾に、自分に都合のいい要求を通そうとするお客様も存在します。しかし実際には、お店側がへりくだる必要はないのです。お店はルール・方針を明確にし、それを提示した上で、対応できない要求にはキチンと主張し、さらにごねる場合はいわゆる「イエローカード」や「レッドカード」などで警告・退場させてもやむを得ないでしょう。
今回の場合、お店のルールを破りながら「このお店が好きで、常連だから見逃してほしい」と主張するのは、ロイヤルカスタマーだから許されると浅はかな気持ちのお客様なのだろうと読み取れました。
皆さんのパチンコ店ではどうでしょうか? パチンコ店の接客レベルは他の業種と比べても質は高いと感じます。お客様の無理難題にも嫌な顔をせずに笑顔で応対していませんか?中には、必要以上のサービスをする店舗も散見されます。お客様は「他のパチンコ店ではこのサービスをやっているのに、なぜここはやらないのか?」などと申して、無理難題をやらせるお客様もいらっしゃいます。本当に「お客様は神様です」を全て鵜呑みにしなければならないのでしょうか。
お客様は神様ではなく、同じ人間です。もしお客様から「お客様っていうのは神様というだろ?」と言われたら、「神様なら、そのような要求は自ら叶えられるのでは?」と返すくらいでもよいと思います。多少のトラブルになるかもしれませんが、仕方のないことです。
現在もお客様と従業員の立場は逆転し、お客様が優位であるのが実情です。しかし、パチンコ店の従業員さん達にも「人権」があります。お客様は神様ではなく、従業員の皆さんと対等な存在なのです。
(文:ヨッツマングローブ)