4円パチンコより20円パチスロの方が12万台ほど多くなっている、パチンコ復権への道筋は見えてこない【パチンコ狂の詩】

本年4月にはスマスロの導入率が50%を超えている。パチスロ稼働は比較的好調を維持する一方で、4円パチンコの集客状況は依然として全国的に低調なままだ。結果的に「パチスロ台数の増加とパチンコ台数の減少」というトレンドになかなか歯止めがかからない。

なお、新規則機イヤーとなった2022年の7月期における4円パチンコの設置台数は113万台だった。一方で20円パチスロは102万台ほどであり当時はまだ4円の方が10万台以上多かったものである。

しかし少しずつ格差が減っていって2024年の年明けについに逆転。昨年10月には4円パチンコの設置台数が100万台割れまで落ち込む中、20円パチスロの台数が伸び続けてきたことは周知の通りだ。その傾向は今もなお継続中であり、2025年7月末時点では20円パチスロの方が12万台近く多くなっている。

改めて3年間の推移を見ると、20円パチスロは5.5万台増加しているのに対して4円パチンコは16.9万台も減ってしまった。その間に多くのホールで「パチンコ減台/パチスロ増台」のリニューアルが行われてきたものだ。

こうした傾向が果たしていつまで続くのか。(スマパチの導入比率が徐々に高まる中で)LT3.0機の市場導入により潮目が変わることを予想する声もあったが、今のところ4円パチンコ復権への道筋は見えてこない。

■設置台数推移(4円パチンコおよび20円パチスロ)

2021年7月 2022年7月 2023年7月 2024年7月 2025年7月
4円パチンコ 1,136,828台 1,131,654台 1,089,111台 1,011,318台 962,126台
(前年比) 17,751台 -5,174台 -42,543台 -77,793台 -49,192台
20円パチスロ 1,089,328台 1,023,722台 1,040,319台 1,056,957台 1,078,766台
(前年比) -19,048台 -65,606台 16,597台 16,638台 21,809台

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