多様化する価値観と地域性が現代社会の様々な問題に影響を与える。都会と地方、若者と高齢者の間で考え方に大きな差が生まれている代表的な例としては、今話題の米問題もその一つ。
都会では米離れが進みパンやパスタなど多様に浸透している一方、地方では米作りが生活や地域経済の基盤となっている。そのため米に対する思い入れや政策への期待は都会に比べて大きくなるのは当然。
ガソリン税の議論も同様だ。車を必要としない都会の若者はガソリン減税に消極的だが、車が必要不可欠な地方では減税を強く求める声が多い。こうした違いは政治家の立場にも反映される。都市部選出の議員と地方選出の議員では住民の生活実態や価値観を背景に政策へのアプローチが異なるのは当然だろう。
このような地域性や世代間のギャップは、パチンコホール運営にも表れてくる。街中の店舗は若者やビジネスマンが多く、パチスロを中心としたサービスや設備が優位。その一方で郊外店では高齢者やファミリー層をターゲットにして低貸パチンコを中心とした空間づくりが重要となる。
政治もビジネスも画一的なサービスでは通用しない。そこに生活している人々の価値観に合わせた運営を行うことこそが重要なのだ。