パチンコ店が「キャッシュレス」を導入できないネックの一つは決済システム会社に支払う手数料、これがあまりに莫大な金額過ぎる【我市場的瑣末主義】

パチンコイメージ

「現場に導入して欲しい設備・システムは何か?」とスタッフに訊くと、全員「キャッシュレス」と答える、とある店長が言う。

彼らのイメージでは、(売上向上のために業界はキャッシュレスを導入したいが)数多ある規制の一環で行政から許可がもらえないという図式で理解している、と。「依存症対策や使いすぎ防止から考えれば行政として推薦すべきだけどね」。

もちろん導入できないネックの一つは決済システム会社に支払う手数料。クレジットカードで2~5%、多少は安いQRコード決済でも1.5~3%の手数料率が「売上額」にかかる。粗利ではなく。

粗利率から計算すると大体粗利の10%前後を決済システム会社に支払うことになる。もちろん店にそんな余裕はない。

手数料を低く抑えた業界独特の「Pペイ」のようなものを画策するグループもある。既存のQRコード決済大手も、小さくなったとはいえ依然巨額の「売上」が見込めるパチンコ産業は魅力的にうつる。

インのキャッシュレス化同様にアウトのデジタル化も進めるべき、とある主任。ネットでしか買えないデジタル商品との景品交換。物品ではないので今はできないが、デジタルの方が魅力的になるのは間違いない。業界が取り残されるのは見えているが、と。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋

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