PAA、第8回依存問題勉強会を開催 依存症との向き合い方を多角的に議論

一般社団法人ぱちんこ広告協議会(PAA)は5月14日、ギャンブル等依存症問題啓発週間(5月14日~20日)に合わせ、東京都新宿区の高田馬場BSホールにて第8回「依存問題勉強会」を開催。PAA会員企業関係者や全日本学生遊技連盟(学遊連)所属の学生らが参加し、オンラインを併用した形式で実施された。

当日は、公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀特任教授、浦和まはろ相談室の高澤和彦代表(精神保健福祉士)、マルハン西日本カンパニーの鈴木智一氏のほか、学遊連の石橋昊大氏、浪岡将史氏らが登壇。学生から事前に寄せられた「依存問題への質問51項目」をもとに、ディスカッション形式で理解を深めた。

開会挨拶で岡林克彦理事長は、「この場が新たな学びの機会となり、ここで得た知見を会社や学校、友人、家族など周囲の方々へ広げていただければ」と語った。

寄せられた質問の中で多かったのが、「ギャンブル等依存症の定義」に関するものだった。「週に何回遊技すると依存症なのか」「使用金額や来店頻度に基準はあるのか」といった疑問に対し、登壇者らは明確な線引きよりも、日常生活への影響に目を向ける重要性を強調した。鈴木氏は「依存症も一括りに語られがちだが、実際にはさまざまなケースがある。まずは正しい知識を持ってほしい」と説明。高澤氏も「のめり込む背景は人によって異なる。支援の現場では一人ひとりと向き合う姿勢が重要」とした。

また篠原氏は、「依存症かどうかの線引きを知りたいという声は多いが、本質は日常生活に支障が生じているかどうか。学生であれば授業や試験、生活リズムに影響が出ていないかをチェックすることが大切」と述べ、日常生活に目を向ける重要性を説いた。

参加した学生からは、「依存症やお金の問題をどこか他人事のように見ていたが、生活とのバランスを意識する大切さに気づけた」(石橋氏)、「毎年新入生が入ってくる中で、AIを活用した自己診断なども有効だと感じた」(浪岡氏)といった感想も聞かれた。

勉強会の最後には、篠原氏がギャンブル等依存症予防に向けた「スマートPLAYスタイル」について解説。「パチンコは大人の遊びであり、自制心や余裕を持って楽しむことが大切」とし、適度な距離感で遊技を楽しむ重要性を呼び掛けた。

PAAでは2019年依存問題勉強会をスタート。2023年からは学遊連の学生も参加対象に加えている。今後も、広告宣伝に携わる立場として依存対策への理解促進と周知活動を進めていく考えだ。

-業界ニュース
-,