
パチンコ店跡地『P-MAN(ピーマン)』が解体工事中(2025年9月撮影)
国道163号線沿いのパチンコホール跡地『P-MAN(ピーマン)』(奈良県生駒市北田原町2350)について、2025年9月中旬に付近を通ると解体工事が始まっていた。
同店は、奈良県にパチンコホールをチェーン展開する三幸グループ(本社・奈良県生駒市)が運営していた店舗であるが、10年ほど前から既に営業しているのか実態不明の店舗であった。
というのも、遊技産業健全化推進機構には2024年11月まで店舗名の記載があり、掲示板情報などには「夜間に店内が点灯していた」といった書き込みもあったからだ。
パチンコ店などの風俗営業は、営業を長期間行わない場合に「廃止とみなされる」可能性があり、都道府県の規則や運用によっては「長期間連続して営業を行わない場合」に休業届の提出を求められることがある。これを怠った場合、所轄警察署から営業廃止と判断され、結果的に営業権を失うリスクが存在する。
『P-MAN』にどのような経緯があったのかは定かではないが、現地の建設許可証を確認すると解体の発注主は共立土地株式会社となっており、既に三幸グループからは手が離れているようであった。

三幸グループが運営する『エースⅡ』(奈良県生駒市鹿畑町82-1)
跡地周辺のパチンコホールは、三幸グループが運営する『エースⅡ』(総設置台数224台)のみでパチンコ不毛地帯という環境。
ただ、国道163号線は奈良県と大阪府を結ぶ幹線道路として朝・夕の渋滞が激しいといったデメリットもあり、近年のパチンコ市場環境の厳しさなども鑑みて『P-MAN』は廃業を選択することになったようだ。
解体工事期間は2025年11月30日までと記載されており、今後のどのような形で再開発が進むのか注目しておきたい。