本稿では本年における閉店状況をまとめている。8月末時点で閉店が確認されたホール数は合計で174店舗。お盆休み後に閉鎖を選択するホールも近年の中ではだいぶ少なくなっていて、8月は15店舗に留まっていた。単純計算すると2025年の閉店数は260軒ほどとなる見込みである。
なお、コロナ禍以降において閉店ラッシュが続いてきたことは周知の通り。2020年の年間閉店数はおよそ600軒。そして2021年(600軒)、2022年(800軒)、2023年(500軒)と推移してきた。つまり、たったの4年間で実に2500軒ものホールが姿を消したことになる。それでも昨年は400軒に満たず、業界もようやく落ち着きを見せ始めていたことは間違いない。こうした傾向は本年に入ると更に顕著となっている。
2022年1月に8000軒を割り込み、2023年5月に7000軒を下回った際には「あっという間に5000店舗くらいまで減るはず」なんて声が多数を占めていたように思うが、予想よりもしぶといのが当業界。むろん来年の夏頃には6000店舗を割り込みそうだが、そこから更に1000軒減るのはまだだいぶ先の話か。
▼建物の老朽化を閉鎖理由として挙げるケースが増えている
8月期に閉鎖したホールの中で最大規模だったのは…