現時点で営業中のパチンコ店は全国に6,227軒。昨年末時点で6,387軒だったので本年の減少数はここまで160店舗に留まっている。年間での閉店数は280軒ほどのペースだ。
なお、コロナ禍以降においてパチンコホールの閉店ラッシュが続いてきたことは既報の通り。ちなみに2020年の年間閉店数はおよそ600軒。そして2021年(600軒)⇒2022年(800軒)⇒2023年(500軒)と推移してきた。つまり、たったの4年間で実に2,500軒ものホールが姿を消したことになる。
それでも昨年の閉店数は400軒に満たず、長らく苦境が伝えられていたパチンコ業界もようやく落ち着きを見せ始めていた。こうした傾向は本年に入ると更に顕著となって、閉店ラッシュは完全に終息したと評してよいだろう。
2022年1月に8,000軒を割り込み、2023年5月に7,000軒を下回った際には「あっという間に5,000店舗くらいまで減るはず」なんて声が多数を占めていたし私も実際そう思っていたが、想像以上にしぶといというのが正直な感想か。
依然として4円パチンコの集客に苦戦する状況は全国的に続いているものの、比較的好調なパチスロ側で上手くカバーしている。むろん未来が明るいとまでは言い難いが、生き残ったホールが残存者利益を享受出来ていることもまた事実だ。
来年の春頃には6,000店舗を割り込むだろうが、そこから1,000軒減るのはまだまだ先の話である。