今回は8月4日より導入されたパチスロ新台6機種を、「導入後評価」の総合点によるランキング形式で紹介したいと思います。
■対象機種
「L ダーリン・イン・ザ・フランキス」(スパイキー)
「L咲-Saki-頂上決戦」(三洋物産)
「パチスロ 転生したら剣でした」(コナミアミューズメント)
「L アズールレーン THE ANIMATION」(京楽)
「マタドールIII」(北電子)
「パチスロなめ猫」(ボーダー)
※「AIレビュー」とは、その機種におけるネット上の評価・コメントを拾い集めて点数化したもの。ポジティブな声が多ければ点数は高くなり、逆にネガティブな声が多ければ低くなる傾向になっています。あくまでも忖度無しのユーザーの声が点数に反映されますから、「点数が高い=ユーザーの評判が良い」「点数が低い=ユーザーの評判が悪い」と思ってください。「演出」「スペック」「出玉性能」「ゲーム性」「ファン満足度」の各5項目100点満点で採点し、最終的に総合点も100点満点で採点しています。
1位(→) 「マタドールIII」(北電子)
総合75点(88)
演出70点(85)・スペック80点(92)・出玉性能75点(90)・ゲーム性85点(95)・ファン満足度60点(86)
全項目で安定した点数を獲得している。
ポジティブな意見としては、「BIG1回で約302枚もらえる高い出玉性能」「爆音などの派手で刺激的な衝撃告知演出が一部ファンに熱烈に支持」「ゲーム性がシンプルで分かりやすい」。
ネガティブな意見としては、「コイン持ちが悪く出玉の波が非常に荒いため、ややハイリスクな仕様」「派手な演出が”うるさいだけ”と多くのプレイヤーに嫌われている」「導入しているホールが少なく遊べる機会が限られている」というものが主となっている。
結論としては、一部のファンには熱狂的に愛されるものの、多くの人には受け入れられない、極端に好みが分かれる台といえる。そのため広く流行するのは難しいかもしれないが、スペック面の魅力は高めであり、優良ホールなど、一部にとってはたまらない魅力を持つ「カルト的な台」としての評価を確立するかもしれない。
2位(↑) 「L アズールレーン THE ANIMATION」(京楽)
総合74点(75)
演出85点(77)・スペック65点(78)・出玉性能78点(90)・ゲーム性68点(75)・ファン満足度92点(55)
キャラクターや音楽など、原作再現度が高い演出がファンにはたまらないと評価されている。「上位AT」に入れば、平均3,500枚以上という出玉性能も高く評価されている。
ネガティブな意見としては、コイン持ちが非常に悪く、演出も単調なため、多額の投資と忍耐が必要な通常時がとにかくツラいという声が多い。やっとATに入れても、ほとんどの場合は出玉が大して出ない「下位AT」で終わってしまうという声も多い。
プレイヤーの評価は「神台」と「クソ台」に極端に分かれており、大勝ちか大負けかの極端な勝負を好む人向けに作られた、非常に人を選ぶマシンといえる。最近の京楽パチスロ機の中では、それなりにヒットする余地がある機種といえるか。
3位(↓) 「L咲-Saki-頂上決戦」(三洋物産)
総合72点(82)
演出92点(92)・スペック65点(80)・出玉性能78点(85)・ゲーム性58点(75)・ファン満足度95点(78)
総合点は導入後にしては高めだが、「ファンにとっては最高の神台だが、多くの人にとっては厳しいク〇台」と、プレイヤーによって評価が真っ二つに分かれる評価となっている。
人気麻雀アニメ「咲-Saki-」の世界観、キャラクター、音楽などの再現度が非常に高く、コンテンツファンからの満足度は高い。比較的遊びやすいスペックながら、「頂上決戦」という上位モードに突入すると、期待値4000枚という現行機トップクラスの出玉性能を誇り大勝ちも狙える点が評価されている。
否定的な意見としては、当たりを引くまでの時間が単調でつまらないと、通常時に対する意見が非常に多い。また、低設定はAT確率が重く、楽しむ前にお金が尽きてしまう「無理ゲー」感が強いと評価されている。
万人ウケは難しく、パチスロとしての遊びやすさや勝ちやすさよりも、「負けてもいいから好きな『咲-Saki-』の世界に浸りたい」という熱心なファンに支えられる台となりそうか。
4位(↑) 「パチスロなめ猫」(ボーダー)
総合42点(69)
演出75点(75)・スペック30点(55)・出玉性能25点(70)・ゲーム性55点(80)・ファン満足度10点(65)
「見た目に反して、中身がひどすぎる」と評価されている。
1980年代に流行した「なめ猫」を使い、BIGが当たれば最低でも約600枚が保証されるというゲーム性は面白そうだと感じる人が多かった。しかし実際は、当たりやすい(確率約1/155)と見せかけて、そのほとんどが約60枚しか出ない「REGボーナス」に偏り、プレイヤーが本当に望む600枚の「BIGボーナス」は、絶望的に当たりにくい仕様となっていた。
この「騙された」と感じるような仕様が原因で、ファン離れがすでに進んでいる。REG地獄は導入前から危惧されていたポイントだが、導入後もその懸念を覆すことが出来なかった。
5位(↓) 「L ダーリン・イン・ザ・フランキス」(スパイキー)
総合38点(78)
演出65点(85)・スペック60点(30)・出玉性能25点(82)・ゲーム性20点(75)・ファン満足度15点(70)
比翼BEATSレベルMAXXやEXボーナス等、特定条件下でヒキが噛み合った際の出玉性能は目を見張るものがあるが、そこにたどり着くまで過酷すぎると多数指摘されている。特に多いのがAT駆け抜けの多さで、ボーナスが引けないST中のフラストレーションは相当なもの。結果的に演出の65点を除いて低水準の項目ばかりとなった。
ヒットした「L東京喰種」の後継機として期待されていたが、ゲーム性の重要な部分を改悪してしまい、全く別のつまらない台と評価されている。駆け抜け率の高さ等、導入前から危惧されていた懸念を覆せず、ヒットの見込みは薄いか。
6位(↓) 「パチスロ 転生したら剣でした」(コナミアミューズメント)
総合28点(80)
演出40点(80)・スペック30点(68)・出玉性能20点(88)・ゲーム性15点(90)・ファン満足度45点(75)
市場からは「大失敗作」「ゴ〇台」と極めて厳しい評価を受けている。
主な理由は3つ。1つ目は「理想と現実のギャップが酷すぎる」点で、平均300ゲーム上乗せの特化ゾーンなど、一撃で大量出玉を獲得できる強力な性能を秘めているが、そこにたどり着くまでの道のりが非常に過酷で、ATへのメインルートであるCZが全く突破できず、ようやくATに入ってもメダルの増加スピードが遅く、強力な上乗せを体験する前に終わってしまうことがほとんど。
2つ目は「単調でつまらないゲーム性」で、ATに当選させるための自力感が少なく、「ただ天井に到達するのを待つだけ」の苦痛な通常時を強いられる。パチスロの醍醐味である「レア役を引いた時の期待感」も、ほとんど仕事をしてくれないため、興奮よりもストレスが溜まる人が多い。
3つ目は「原作ファンの期待を裏切った」という点で、主人公「フラン」が可愛いという点だけは好評だが、原作の持つ「爽快な成長物語」とは真逆の、「理不尽でストレスフルな遊技体験」を提供しており、結果として、ファンからは「版権の無駄遣い」と厳しい批判を受けている。
総評
北電子の「マタドールIII」が導入前と変わらず1位となった。しかし評価は人によって分かれいるようで、ジャグラーのような大ヒットは難しいか。AT機は、「L東京喰種」に続くヒットを期待されていた「L ダーリン・イン・ザ・フランキス」はすでに厳しい気配が漂う。2位の「L アズールレーン THE ANIMATION」はそれなりに評価されているようで、京楽パチスロとして久々のヒットとなるのか注目したい。
©KITA DENSHI
©NAMENEKO・J
© Manjuu Co., Ltd., YongShi Co.,Ltd. & Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会
©KYORAKU
©棚架ユウ・るろお/マイクロマガジン社/転剣製作委員会 ©Konami Amusement
©小林 立/スクウェアエニックス・清澄高校麻雀部
©小林 立/スクウェアエニックス・咲阿知賀編製作委員会
©小林 立/スクウェアエニックス・咲全国編製作委員会 ©SANYO BUSSAN CO.,LTD.
©︎ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会 ©︎SPIKY ©︎CROSSALPHA