パチンコ参加人口690万人に微増 市場規模16.2兆円、2年連続で拡大

「レジャー白書2025」が発刊

日本生産性本部余暇総研は10月28日、東京都千代田区のビジョンセンター赤坂にて「レジャー白書2025」の概要説明会を開催した。同書よると、2024年のパチンコ・パチスロ参加人口は最低値となった前年より30万人増の690万人と推計された。

市場規模は16.2兆円(前年比プラス0.5兆円)と微増。店舗数の減少傾向が続く一方で、店舗の大型化やスマート遊技機、特にパチスロ(スマスロ)の人気が市場をけん引し、2年連続のプラス成長となった。ただし、2019年(コロナ禍前)の水準にはまだ回復していないとした。

また、参加率は7.1%(前年比プラス0.3ポイント)、年間平均活動回数は31.0回(同マイナス0.2回)、年間平均費用は8万9900円(同マイナス1万9100円)、1回当たり費用は2900円(同マイナス590円)、参加希望率は5.4%(同0.2ポイント)。参加人口690万人のうち、性・年代別構成比は男性66.9%、女性33.1%。若年層では20代男性が6.1%、同女性が4.5%と推計された。

参加人口・参加率はいずれも微増となったものの、若年層の参加が伸び悩んでいる点について、同書では「地域のエンタメ拠点」としての役割を打ち出すなど、創意工夫次第でファン層拡大の可能性があると指摘している。

余暇関連市場全体の規模は前年比5.6%増の75兆2030億円。2019年比では104.0%と、分野によって回復スピードに差はあるものの、コロナ禍前を上回った。

「レジャー白書」は、余暇活動調査などを基に、国内における余暇の実態を需給両面から総合的・時系列的に分析・記録する唯一の資料であり、1977年の創刊以来、今回で通算49号目となる。

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