ホール4団体から広告宣伝ガイドライン3版が発出された。改正は1年3カ月ぶりとなる。主な変更は、遊技機のおすすめ期間が7日以上に変更されたこと、それに付随した遊技機を冠する賞品・総付景品・取材等の厳格化だろう。これにより遊技機のおすすめの考え方が斉一化されるとともに違反事例もわかりやすくなった。
他には業界団体の定める記念日の告知、時差開店、リニューアルオープンの定義などが大きく変わった。記念日はメーカーによる企業記念日や機種の日との分類、時差開店やリニューアルオープンは2版で比較的緩やかな定義付けだったことから、違反となるケースが頻発したのだろう。どちらも大幅に厳格化されたように見える。
今回の改定は質疑書に基づく「できること」がなく、事実上の規制強化に見えた。それはガイドラインを蔑ろにしたり盲点をつく虚実入り交じった出玉イベントを行って業界を汚染する一部の店による違反について、ホール4団体が懸念を示した結果だといえよう。
広告宣伝ガイドラインは決して警察庁やホール団体のために作っているのではなく、全てのホールがルールを守った上で健全な広告競争を行うことを目的として作られたことを皆が忘れてはならない。