新機種についてネット上の評価を拾い集め点数化した「AIレビュー」についてのコラムをお届けします。
「AIレビュー」とは、その機種におけるネット上の評価・コメントを拾い集めて点数化したもの。ポジティブな声が多ければ点数は高くなり、逆にネガティブな声が多ければ低くなる傾向になっています。あくまでも忖度無しのユーザーの声が点数に反映されますから、「点数が高い=ユーザーの評判が良い」「点数が低い=ユーザーの評判が悪い」と思ってください。
「演出」「スペック」「出玉性能」「ゲーム性」「ファン満足度」の各5項目100点満点で採点し、最終的に総合点も100点満点で採点しています。打つ前の指針になるかなと思っています。
今回は5月19日より導入される新台を「導入前評価」の総合点によるランキング形式で紹介したいと思います。今回はパチンコ2機種、パチスロ2機種が対象となっています。
AIレビューの点数や詳細なポジティブ・ネガティブ意見は新台ページからも確認できますので、ぜひ見てください。
パチンコ
1位 〜回るヘソワイド〜 Pファンキードクター 11000ver.(マルホン)
総合73点
演出65点・スペック75点・出玉性能82点・ゲーム性78点・ファン満足度68点
本機は、「短時間で大きな結果を求めるプレイヤー」や、「甘デジの遊びやすさを享受しつつも、一撃の夢を追い求めたいプレイヤー」に対して強い訴求力を持つと予測される。特に「回るヘソワイド」が提供する快適な遊技体験が、従来の「一発台」が持つ「投資がかさむ」「通常時が苦痛」といったネガティブなイメージを払拭できるかが、市場でのポジショニングを左右する重要な要素となるだろう。この「回るパチンコ×一発機」というコンセプトは、既存のカテゴリに収まらない新しい遊技体験を提供する可能性を秘めており、導入初期の出玉実績、特にファンキーBONUSへの実際の突入頻度や、プレイヤーが体感する「回るヘソワイド」の効果が口コミで広がれば、ニッチながらも確固たる地位を築く可能性があります。
今後の注目点としては、まず実際のホール導入後のユーザー評価、とりわけ6%のファンキーBONUS突入の壁に対する体感と、それに対する評価が導入前の期待からどのように変化するかが挙げられる。「回るヘソワイド」によって初当たり機会が増加したとしても、その先にある高いハードルを乗り越えられない経験が続けば、当初の期待感が失望感に変わる可能性も否定できない。
2位 ~回るヘソワイド~Pファンキードクター 7200ループver.(マルホン)
総合71点
演出73点・スペック68点・出玉性能75点・ゲーム性70点・ファン満足度70点
本機の評価における最大の論点は、その極端なスペックバランス。約1/69という甘めの初当たり確率とワイドヘソによる打ちやすさ、その先にあるRUSHに突入すれば、約7200個という強力な出玉と「おかわりチャンス」によるループという大きな夢が待っている。しかし、この夢への扉はRUSH突入率6%という非常に狭き門によって固く閉ざされており、ほとんどが約160個という少量の出玉で終了する。このため、プレイヤーはRUSHの興奮を味わうことなく、小さな当たりと投資を繰り返す展開を強いられる可能性が高い。また、RUSH突入を決定づける「天使悪魔ジャッジ」の演出が「あっさりしている」との評価も、この機種の評価を難しくしている要因の一つだ。
今後のホール導入後、本機がアピールできるプレイヤー層は、射幸性の高い遊技を好み、短時間での大きな見返りを期待する層や、シリーズの熱心なファンに限られる可能性がある。ワイドヘソによる打ちやすさが、RUSH突入率の低さという心理的な壁をどれだけ和らげることができるかが、幅広い層に受け入れられるかの鍵となるだろう。その挑戦的なスペックが市場にどのような影響を与えるか、注目される。
パチスロ
1位 花笠(ネット)
総合58点
演出50点・スペック65点・出玉性能75点・ゲーム性60点・ファン満足度45点
「約1時間に1回の天国モード」の実現性、クラッシュフリーズの出現頻度などが「メーカーの宣伝通り」であるかどうかについて、一部ユーザーから強い懐疑論が存在しており、過去の経験や具体的な批判点から評価はややネガティブな方向に傾いている。
本機は、「リミットレスループ」や「クラッシュフリーズ」といった非常に魅力的な機能を備えており、ヒット機種となるポテンシャルを秘めている。しかしながら、ネット社の沖スロに対する既存の懐疑心や、具体的な初期批判といった逆風にも直面している。本機の成功は、導入前のセールスポイントを誠実に果たし、伝統的な沖スロファンと現代のスマスロに刺激を求める層の双方に響くゲーム体験を提供できるかどうかにかかっていると言えそうだ。
2位 L ToLOVEるダークネス TRANCE ver.8.7(オリンピアエステート)
総合52点
演出65点・スペック55点・出玉性能45点・ゲーム性50点・ファン満足度40点
ユーザーは『TRANCE ver.8.7』を、最も魅力的なゲーム状態である「ハーレムモード」への到達を容易にし、かつその際の出玉スピードを向上させたバージョンとして認識している。しかし、その代償として他の部分(通常時のコイン持ち、通常STやハーレムモード自体の平均的な旨味、その他の一撃要素等)が削られているのではないかという強い疑念を抱いている。結果として、特に通常時やハーレムモード非突入時の遊技体験が前作と比較して純粋に向上したとは感じられておらず、むしろ改悪された可能性すら考慮されており、評価はやや厳しいものとなっている。導入初期の限られたユーザーレビューは、称賛よりも批判的な意見、特に出玉獲得の難易度やマイナーチェンジであることへの言及が目立つ。
今後の市場での成功は、ハーレムモード体験が、そこに至るまでの厳しい道のりや潜在的な投資増をプレイヤーに忘れさせるほど魅力的で、かつ十分に頻繁に訪れるかどうかにかかっている。しかし、前作同様、その魅力が限定的な層にしか届かないのであれば、ホールにとっては稼働貢献期間の短い機種となるリスクを抱えている。
総括
今回の導入前評価では、パチンコでは「〜回るヘソワイド〜 Pファンキードクター 11000ver.」、パチスロでは「花笠」が1位となりました。前作に続くヒットを期待したい「L ToLOVEるダークネス TRANCE ver.8.7」ですが、導入前の評価では進化ポイントに割を喰われた部分があるのでは、という猜疑心から点数は伸び切らず。前作より全てにおいて進化していると見せつけられればヒットの可能性もあるだろう。
評価はあくまでも導入前で、導入後に評価が大きく動くことが予想されます。導入の翌週には導入後評価のコラムも掲載しますので、ぜひそちらもご覧ください。
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©矢吹健太郎・長谷見沙貴/集英社・とらぶるダークネス製作委員会