東京に住んでいると東京のホテルがとんでもなく値上がりしていることに気づけない。地方から出張で泊まる機会の多い人から毎回宿探しに翻弄される苦労話を聞かされる。このGWもホテル高騰を嘆く声がネットに溢れる。
1リットル入りの牛乳をふと眺めていると内容量900ミリとなっていた。パッケージが少し小さくなった気はしていたが単なるデザイン変更だと思っていた。値上げはせずに内容量を減らす実質値上げを「ステルス値上げ」などという。
よく買っていたシュウマイが急に小さくなったので確認したら大きさは変わっていないとしどろもどろだった。容器を変えず中身だけを変えたようでスカスカでわかったのだが、その後パッケージも小さくして分かりづらくなった。
内容量やサービス内容を容易に変えられないホテルなどの設備産業は金額を上げるしかない。パチンコ店は設備産業にもかかわらず「ステルス値上げ」の最右翼に位置する業種かも。多少出玉を絞ってもお客には分からず、稼働の高い店ほど全体で調整を取りやすい。
「全部閉め全部開け」を続けられれば店は好調を維持できる、とあるホール社長が言った。いまはどこも「常に全部閉め」でバレバレ。ステルス値上げの雄も過去の話に。
※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋