このところのコラムでは「お客様は神様ではない」的なトピックを取り上げています。もちろんパチンコ店における、いわゆるカスタマーハラスメント(カスハラ)についてなのですが、常連だから何をしても良い、常連だから見逃して欲しいといった考えは容認されるものではありません。
しかし一部のパチンコ店においては、常連のお客様を出禁にしてしまっては売り上げが落ちてしまうと考え、しばらくは様子をみて許す傾向にある場合も散見されています。本当にそのような状況で良いのでしょうか?
直近で、私が通うあるパチンコ店では遊技環境が芳しくなく、酷い台叩きやチャンスボタン連打、遊技もせずに打っている人の背後をずっと観ている客など、不良な客が目立ちます。では従業員さんはどうなのかというと、人件費の問題なのか従業員数も限られているので不良客を追うこともできずに「いたちごっこ」のような状況になっています。
私自身、何度か従業員に不良客の存在を伝えたことがありますが、状況は改善されません。店舗として警告ポスターやマイクアナウンスを行っているものの、実効性が伴っていないのです。結局のところ、従業員が現場でしっかり注視できておらず、対応も徹底されていないのではないでしょうか。
こうした問題は、どこのパチンコ店でも喫緊の課題です。しかし「注意するのが面倒」「常連客を失いたくない」といった理由で対応を先送りする限り、環境は変わりません。むしろ、毅然とした対応を取らなければ、健全な客まで離れてしまう恐れがあります。
他のお客様、もしくはそのパチンコ店にとって不快と感じるならば、躊躇することなく出禁にして排除していかなければならないのです。そのためには、まず不良客に対する方針を明確にして提示し、その上で不良行為を行った場合に直接注意警告をして、厳しく出禁を通告するしかありません。通告する場合は、従業員1名だけでなく、なるべく複数の従業員で応対するようにしなければなりません。
悪い芽は早いうちに摘みとらなければ、それが常習化して「風景」となってしまいます。気を付けなければなりません。
(文:ヨッツマングローブ)