参議院議員選挙比例区で当選した他産業の組織内候補は、郵政・農業・医療・建築といった、国の後押しがなければ存続が難しい分野であった。組織の存続のため彼らは政治家を出し続けなければならない。その本気度や危機意識は私たちとは異なるものがあるのか。
阿部候補は惜しくも落選となったが、注目すべきは業界のみで9万票近い票を獲得できたことだ。これは依然として業界に一定の影響力や動員力が残っている証といえる。
一方、阿部候補は業界で最も集票力がある存在だったにも関わらず、完全な一枚岩にはなれなかったことが票数からも伺える。今と同じ戦略を繰り返すだけでは、3年後に票が増えるとは思えない。
最高の人選で敗れた事実は重い。今のままではホールはさらに減り、合わせてメーカーや販社の従業員数も減る。このままでは2万人以上が減るかも。だからこそ選挙戦略の転換が求められる。まずは現状を総括し冷静に現実を見据える必要がある。
とはいえよく頑張った。私たちの業界のパーパスは「遊びの力で心を元気にする」だ。日本を元気にする前に、まずは自分たち自身が元気でなければならない。「元気があれば何でもできる!」の精神で、次なる挑戦への一歩を踏み出してほしい。