2021年に閉店したパチンコホールは579店舗、依然として約8500軒が生き残るも年明けの大量閉鎖でどこまで減るか

2020年末時点におけるパチンコホール営業数は、全国で9035軒だった(警察庁発表値)。むろんコロナによる影響も甚大であり、2020年だけで604店舗の減少となっていたものである。

そして2021年は、ご承知の通り旧規則機の撤去問題が本格化したことで、更なる閉鎖店舗の増加が予想されていた。今年は1000軒以上減って、合計数は8000店舗を割り込むのではないか。そんな見立てが業界内でも大勢を占めていたように思う。

実際、2021年1月期においては全国で84店舗のホールが閉鎖していた。単純計算で12倍するとちょうど1000店舗だ。むろん繁忙期後など閉鎖を選択するタイミングは集中しがちであるが、夏頃から年末にかけて閉鎖ホールが激増することは避けられないはず。そう思っていた方が多かったことだろう。

ただし結果的には、1月期の閉店数が2021年では最多となり、年間合計の廃業・休業数は579店舗という数値になっている。これを多いと見るか、少ないと見るかは意見が分かれそうなところ。いずれにしても、上半期(334店舗)より下半期(245店舗)の方が廃業・休業数が少なかった点は少し意外ではあった。

廃業
店舗数
休業告知
店舗数
閉鎖
店舗数
1月 84店舗 0店舗 84店舗
2月 45店舗 0店舗 45店舗
3月 58店舗 3店舗 61店舗
4月 36店舗 1店舗 37店舗
5月 64店舗 6店舗 70店舗
6月 34店舗 3店舗 37店舗
7月 18店舗 4店舗 22店舗
8月 71店舗 7店舗 78店舗
9月 28店舗 9店舗 37店舗
10月 33店舗 3店舗 36店舗
11月 38店舗 3店舗 41店舗
12月 26店舗 5店舗 31店舗
535店舗 44店舗 579店舗

ちなみに月別の閉店数では1月の84軒に次いで、8月が78軒、5月が70軒となっていて、やはり繁忙期後に閉鎖を選択するホールが多かったのは間違いない。なお、2022年1月末を以って(ごく一部の例外を除くと)全ての旧規則機が市場から完全撤去となるのは周知の通り。故に、そこで過去最大級の閉店数となることが予想されるも、果たしてどこまで減るのか。思っていたよりは減らなかった、そんな毎度お馴染みの結果になることも十分有り得そうだ。

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