情報過多時代の経営を議論、神戸で第15回遊技業青年部会全国交流会が開催

第15回遊技業青年部会全国交流会が2月17日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催され、1都2府16県遊協の青年部会員、MIRAI青年部会員ら総勢約120名が参集した。情報過多時代におけるホール経営の在り方や、データ活用、AIとの向き合い方などについて議論が交わされた。

冒頭、今回の交流会の幹事を務めた兵庫県パチンコ・パチスロ組合連合会青年部会の新井稔史部会長が登壇し、「この3~4年で業界を取り巻く情報量は飛躍的に増加している。良い情報も悪い情報も錯綜する中で、それをどう整理し、どう説明していくかが問われている」と指摘。今回の交流会では情報の取り扱い方を一つの軸に据えたことを説明し、講演やディスカッションを通じて学びを共有し、今後の活動につなげてほしいと呼びかけた。

基調講演では、YouTuberでありデルタクリエイト代表のサトマイこと佐藤舞氏が「確率思考と企業経営 -経験と勘に頼ってきた属人的な意思決定からの脱却-」と題し、統計学・データ活用の観点からホール経営を読み解く講演を行った。佐藤氏は、自身のホール勤務経験を踏まえ、「パチンコ経営は確率論に基づくビジネスであり、稼働は確率を収束させるための前提条件」と解説。さらに、オバマ元大統領の選挙戦におけるデータ活用事例や、自身のYouTube運営でのサムネイルABテスト事例を紹介し、直感や経験則ではなく、「仮説を立てて検証する」姿勢の重要性を強調した。

佐藤氏は最後に、「データに基づく意思決定は属人的経営からの脱却につながる」とし、AI時代に求められるのは“ツールを扱える人材”ではなく、“仮説を持ち、顧客理解を踏まえてAIに指示を出せる人材”であると締めくくった。

続くパネルディスカッションでは、「次世代パチンコホール経営3.0~情報の渦を制する~」をテーマに、ジー・アンド・イーの三木田弘道氏、メディアシステムの山本真照氏、マースエンジニアリングの山本貴大氏、ダイコク電機の服部祐治氏が登壇。店舗管理者に求められるスキル、新規顧客と既存顧客のバランス、AI・テクノロジー活用の方向性について意見を交わした。

店舗管理者に求められるスキルについての議論の中で服部氏は、「遊技離れする店長が増えていることに危機感を抱いている」と述べ、機械性能や顧客心理を体感的に理解する重要性を強調。データと現場感覚の両立が不可欠だと語った。

イベント依存型営業の是非が議題に上がった際には、ロイヤル顧客が売上の中核を担っている実態が紹介され、短期的な集客施策と長期的な顧客基盤の維持をいかに両立させるかが課題として浮き彫りとなった。イベントは入口であり、常連化まで設計できてこそ意味を持つとの指摘もあった。

また今回、初の試みとして双方向コミュニケーションツールの「スライド(slido)」を使用し、参加者からの質問や意見にも応えた。

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