
ダイエーグループ新企業キャラクター「ダイフク」
福島県を中心にパチンコホールを店舗展開するダイエーグループは12月5日、創業60周年を記念した新たな企業キャラクター「ダイフク」を発表した。同日よりグループ各店の販促物やイベント等で展開を開始し、地域コミュニティとの新たなコミュニケーションツールとして活用していく方針だ。
創業60周年の節目に「地域とのつながり」を再定義
2025年に創業60周年を迎えた同社は、長きにわたり支えられた顧客と地域社会への感謝を形にするプロジェクトの一環として新キャラクターを開発。「みんなの“しあわせのたね”を集めて、ダイエーをもっと優しい場所にする」をコンセプトに、ホールの新たな「顔」としての役割を担う。
昨今、パチンコ業界では地域貢献やCSR活動の重要性が高まっており、親しみやすいキャラクターを介したファン作りや、安心感・信頼感の醸成は重要な経営課題の一つとなっている。「ダイフク」は、まさにその「地域との絆」を象徴するアイコンとして位置づけられる。
モチーフは「世界一しあわせな動物」クオッカ
キャラクターデザインには、常に微笑んでいるような表情から「世界一しあわせな動物」と呼ばれる有袋類・クオッカを採用した。
「大きな福(ダイフク)」を運ぶ存在というネーミングに加え、以下の要素を盛り込むことで企業アイデンティティを表現している。
- コーポレートカラーの採用: 「ダイエーレッド」と白を基調としたカラーリング。
- ロゴの反映: お腹のポケットはダイエーの「D」をモチーフにデザイン。
- 性格設定: 「やさしい」「気づかいがある」といった性格に加え、「小さな困りごとを見つけるのが得意」という設定は、ホールスタッフの接客姿勢(ホスピタリティ)をも想起させる。
今後の展開について
「ダイフク」は2025年12月5日の誕生以降、店舗イベントのメインキャラクターや、地域向け活動の案内役として順次稼働する予定だ。
同社は「『ありがとう』と『しあわせの気持ち』が形になった存在。お客様と地域の温かさで育った“しあわせを運ぶ小さな守り人”として育てていきたい」としており、60周年イヤーを契機としたさらなるブランドイメージの向上を図る。
【編集部メモ】
キャラクタービジネスが活性化する中、単なる「ゆるキャラ」ではなく、企業の歴史(60周年)や接客理念(困りごとを見つける)をストーリーに落とし込んでいる点が特徴的だ。地域密着営業を掲げる同社にとって、親しみやすいアイコンがどのような集客効果や顧客ロイヤリティ向上をもたらすか注目したい。
