今のパチンコ店は基本喫煙スペースとプレイエリアが分かれており、遊技中に煙が漂うことはない。加熱式たばこプレイエリアもあるものの、しっかりとエリア分けがされている。しかし「パチンコ店=たばこ臭い」というイメージは依然として根強く残っている。
厚生労働省の令和5年(2023年)「国民健康・栄養調査」によると日本における習慣的な喫煙者の割合は15.7%だという。一方、シーズリサーチの「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2024」によると速報ベースでパチンコユーザーの喫煙率は58.7%とのこと。大きな乖離がある。
パチンコに限らずギャンブル全般とたばことには強い相関関係があるが、パチンコ店は屋内、競馬や競艇などは屋外という違いがある。
非喫煙者はたばこの匂いに敏感で、洋服についた他人の匂いもすぐに察知する。それは人が密集した屋内スペースであればなおさらだろう。喫煙スペースの設備も高性能で匂いが付きにくくなっているが、それでも非喫煙者の持つイメージを払拭するのは難しい。
パチンコ店の魅力の1つだと個人的に思う綺麗なトイレをより気軽に利用できるようにするなど、たとえ「たばこ臭い」というイメージがあったとしても、一般の人が入りたくなるような工夫を地道に重ねる必要があるのだろう。