本稿では、編集部が任意に選定した1企業グループを対象として、経営店舗の「遊技機資産価値」および「新台導入ランク」データを紹介する。個別の競合店舗における「当該企業内の位置付け」等を考察する際の参考データとしてご活用頂きたい。
今回は広島県広島市に本拠を構える「プローバ」グループを掲載対象としている。
▼出店案件は約8年ぶり、広島県安芸郡の『マリーナサンライズ』を事業承継する
「プローバ」グループは広島県を中心に店舗展開する老舗チェーンである。経営店舗は主に「プローバ」の屋号を冠し計15店舗を営業してきた。その内訳は広島県(11店舗)、島根県(3店舗)、そして山口県(1店舗)だ。1店舗あたりの平均設置台数は502台と小中規模ホールが多いものの、1000台を超える巨艦ホールも1軒運営している。
競合企業の撤退物件を継承することで、着実にその勢力を拡大してきたのが同グループの歴史といえよう。2017年9月には「株式会社ヤハタ観光」(広島県廿日市市)から吸収分割でホール3店舗を事業承継していた。それぞれ『プローバ廿日市木材港店』『プローバ八幡店』『プローバ石内店』として営業していたが、その内『プローバ石内店』については2019年に閉鎖済みである。
また、2017年7月には(一時閉店していた)「ニューヒカリ呉店」を『プローバ呉店』へと屋号変更の上でグランドオープン。同店は設置台数248台の小規模パチンコ専門店だが、当時同社では初の試みとなる「全席禁煙」に取り組んでいた点も付記しておきたい。(チャレンジスピリッツ溢れる)同社の社風が垣間見える一例といえるだろう。ちなみに、パチンコ以外にも幅広い事業に取り組んでいる企業体でもある。
最盛期には23店舗まで経営店舗数を拡大していたが、近年では…