地域ユーザーのことを考えよう、グランドオープン時の入場戦略【パチンコは生活の句読点!】

パチンコホールイメージ

※写真はイメージです

夏休みに入り、長期休暇を取られている方も多いと思います。この時期は、パチンコ業界でもグランドオープンやリニューアル、リフレッシュオープンを行う店舗が多く見られます。特にグランドオープンや長期休業明けの店舗では、いわゆる会員カードの新規申し込み募集を兼ねて、オープン初日から数日間にわたり、入場整理券や抽選券などを配布することが一般的です。

しかし最近では、こうしたアナログ的な整理券や抽選参加券の配布を行わず、スマホなどを利用したデジタル抽選・予約システムを採用するケースがよくみられます。

このコラムを読まれている、特にパチンコ店の関係者の皆さんはどちらを選択されるでしょうか。どちらにもメリットやデメリットがあります。

従来のアナログ的な整理券を配布する場合、老若男女問わず皆さんにお渡しでき、当日のトラブルも比較的少ない傾向があります。ただし、夏は暑く、冬は寒いので、仮に配布前に行列などになった際にはお客様からクレームや不満が出る可能性があります。しかも券の作成コストがかかるほか、偽造や転売のリスクもあります。

一方、スマホを使用したデジタル抽選の場合、実際に券を配布しませんのでそこまでの費用は掛からないと思います。不正も、例えばその人と同じかどうかの写真添付もあるので、不正は防げる可能性はあります。天候にも左右されることは無いでしょう。しかしデメリットとして、ネットワーク環境やシステムに不具合が出てしまう場合も考えられ、特にオープン当日に発生すると大きな影響を与えかねません。また、スマホの操作に不慣れなお客様には不利になる場合もあります。

どちらの方式を採用するにしても考えてもらいたいのは、その地域で営業を展開するわけですから、地元ユーザーのお客様を大切にしてほしいということです。特にグランドオープンの際、オープン後数日間はその所在地と隣接する市区町村を対象に地域限定をして優先してご遊技してもらうことが大半だと思います。しかし近年では、その地域設定が広くなってしまっている傾向にあり、店舗から半径約50㎞圏内を対象とした事例もあったようです。具体的な市区町村を定めずデジタルのみで対応した店舗もあります。

なぜ、地域を限定(優先)する必要があるのか。やはり新規グランドオープンでは、言葉は悪いかもしれませんが、いわゆる開店荒らしが現在でも存在しており、遠方から情報を得て来店するケースが後を絶たないからです。直近のグランドオープンでは、地域制限や入場抽選の打ち切りも設定しないことが多くなっていますが、本当にそれで良いのでしょうか。平等なサービスを提供するのは間違いではありませんが、せめてオープン初期だけは地元の方々への感謝と挨拶の意味を込め、優先的に来店していただく配慮があっても良いのではないでしょうか。

(文:ヨッツマングローブ)

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