ここ最近、パチンコ店において「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の考えも次第に浸透し始めてきました。単にカスハラは、接客の場面だけで発生するわけではありません。言い換えれば、パチンコ店もしくはその従業員が見えない場面でもカスハラは起きていることもあるのではないでしょうか。
以前もこちらのコラムで述べたと思いますが、パチンコ店(法人)によってはその目的目標に「お客様(顧客)第一主義」的に掲げていると思います。確かに、パチンコ店に限らずとも、お客様を大切にしなければお客様商売を行なっているところでは売り上げが立たなくなってしまいます。そのため遊技だけではなく、傘の貸し出し、アメニティグッズの用意、自転車の空気入れ、さらには自動車のバッテリー対応など様々なサービスを提供しています。
貸玉料としてお金を支払っているのだから、何をやっても何を求めても良いという考えがお客様にはあるのでしょうか? それは勘違いであり、間違っています。ましてやそのことが起因して、その従業員の皆さんは疲弊してしまい、場合によっては職を辞してしまうこともあるわけです。
その中でも、私がいつも気になっていることがあります。これは特に郊外型パチンコ店で見掛けることかもしれません。それは「家庭ごみの持ち込み問題」です。
個人的にも経験がありますが、お客様の中にはお店の外に用意しているゴミ箱に家庭で出たごみを持ち込んで捨てていき、他にも自家用車内で出たごみを捨てていくパターンもありました。これはお客様だから仕方が無いと思われるのでしょうか? さすがに対策をしないといけないのではないか、と私は当時役職者に問い合わせたこともありました。しかし、結局はあまり効果のある対策もせず、外のゴミ箱が家庭ごみであふれてしまうことがありました。
このような内容ではカスハラにはならないとは思いますが、見えないカスハラではないかと考えます。私の中の対策としては、店外(駐車場など)にゴミ箱を設置しないことで様子を見ていくことだと思います。さらには、営業時間中は駐車場内巡回を強化していかないといけません。極論をいえば、その迷惑をかけている家庭ごみを捨てる人を特定させ、しかるべき対応をすることです。
名フレーズでもありましたが、「お客様は神様です」って本当でしょうか? 神様ではないのです。皆さんと同じ人間なのです。こちら側から頭を下げ、気を遣うことを意識しなくても良いのです。是々非々で考え、行動などを見直さなければならない曲がり角に来ているのです。会社や従業員のことも考えましょう。
(文:ヨッツマングローブ)