7月7日より導入が始まる、パチンコの「LT3.0プラス(LT3)」搭載機。
従来は約21.1%だった初当り時のLT突入割合が約50.5%に緩和され、よりLTを体感しやすくなりました。チャージ当りも不要となり、パチスロのようなCZも搭載可能と、ゲーム性の幅が広がる余地が増えました。
パチスロに比べてイマイチ元気が無いパチンコを救う起爆剤となるのか?
今回はそんな期待を一心に集める「LT3.0プラス」に対するユーザー評価を、AIを使って多数収集。ポジティブ・ネガティブそれぞれの意見や、比率などをまとめたものをユーザー意識調査として紹介します。
▼主要意見
まずはポジティブ意見とネガティブ意見、それぞれの主要意見を紹介。
■ポジティブ
・LT突入率の大幅向上
・「チャージ当り」の撤廃
・搭載可能になったCZへの期待
・現行機を上回る一撃性能への期待
・ミドルスペックでもLTが搭載可能に
■ネガティブ
・荒すぎるスペックへの懸念
・運用(釘)への懸念
・ハイエナ状態化の懸念
・創造性欠如とスペックの画一化
ポジティブな意見では、「LT突入までのハードル(実質突入率)が劇的に向上」したこと、「チャージ当り不要」となったことについて特に好意的な意見が寄せられている。これまで1/198のライトミドル帯までしかLT搭載が許されていなかったため、チャージ当りを搭載せざるを得ない機種が多かったが、LT3では1/349までLTが搭載できるようになったため、今後はスペックの幅が広がると期待されている。また、新たに搭載可能になった「CZ」についてもゲーム性の幅が広がると歓迎する意見が多い。
ネガティブな意見としては、LT突入が身近になったぶんLTに入れられなければ終わりの機種ばかりになり、いわゆる「下位ラッシュでもヤレる」系の機種がほとんど無くなって、より荒い方向に進むのでは? という懸念が多数を占める。また、CZが搭載可能になったことにより、CZ中の台を狙うようなハイエナも増えるのではないか? と危惧する意見も。現状、発表されているゲーム性を見るとCZ中に捨てる事は少ないように思えるが、今後、潜伏確変にように分かりづらいCZを搭載する機種が出てくる可能性が無いとも言えない。ハイエナが増えれば遊技環境が悪化すると不安視する声が一定数みられた。
▼意見の比率
ポジティブ:約42.8%
ネガティブ:約20.2%
不明・分からない:約37%
ポジティブ意見がネガティブ意見を2倍以上の差をつけ大きく上回っている。
特に従来のLT機が抱えていた「突入率の低さ」や「チャージ当たり」といった欠点を身をもって体験したプレイヤーほど、それらの問題点が改善された新基準を「正当な進化」として歓迎。また、新基準の目玉であるCZの導入は特に「パチスロを好む層」から高い評価を得ている。これは業界の「パチンコのパチスロ化」という戦略が、ターゲット層に的確に響いていることの証明だろう。パチンココア層以外からの関心を引き出すこのクロスオーバーアピールは、市場拡大の観点から非常に大きなポテンシャルを秘めている。
しかし、それ以上に注目すべきは、全体の4割近くを占める「不明・分からない」と回答し、最終的な判断を保留している「様子見」のグループだ。評価比率は決して楽観的なものではなく、大多数のプレイヤーが最初の結果を待っている極めて流動的な状態にある。
正しく運用されれば、より魅力的で戦略的なゲーム性によって新規・休眠プレイヤーを呼び込み、市場を再活性化させる真の起爆剤となる可能性を秘めている。しかし、メーカーが過度に射幸性の高いスペックに傾倒し、ホールが搾取的な運営に走れば、それは業界の二極化を加速させるだけの結果に終わるだろう。一部のハイリスクを好むコアなプレイヤーを喜ばせる一方で、大多数のミドル層やカジュアル層を完全に市場から駆逐し、業界全体の緩やかな衰退を早める危険性もあるかもしれない。